2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科
 
○電気磁気学I(Electromagnetism I)[3316]
 
 
2単位 小林 亜樹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
- <授業のねらい>
 
- 電気磁気学は,現代生活を支える情報の表現と伝達,蓄積技術の基礎をなす。受講者は電気磁気現象を理解し,これを基に積分表示式を求め,さらに定理,法則の微分形式を導出し,実際的な電磁界問題について学習する。
 
- <受講にあたっての前提条件>
 
- 「電気数学演習」で取り組んだ、数式、演算が現実世界を表現している様子をイメージできること。
 
- <具体的な到達目標>
 
- (1) 電気磁気現象を理解すること。(2) 電気磁気現象を積分型で表示すること。(3) 電気磁気学を学びながらベクトル解析を理解すること。(4) 積分型の法則から微分型の法則を導出すること。(5) 電磁界の基礎方程式を理解し、求めること。
 
- <授業計画及び準備学習>
 
- 1.クーロンの法則と万有引力の法則
  2.電界,ベクトル,近接作用論と遠隔作用論  3.電界に関するガウスの法則,電界と電気力線の関係  4.ガウスの法則の導出,電界分布,面積分  5.電位,電位差,線積分  6.電位の匂配と電界,偏導関数,全微分公式,スカラーの勾配  7.電界と電位,ベクトルとの関係の復習と確認(試験)  8.誘電体中の電界と電束密度,分極  9.帯電物体の電界と電位,体積積分,連続分布電荷,帯電導体球の電界と電位 10.静電容量と蓄えられるエネルギー,電極間に働く力,容量係数と電位係数 11.ベクトルの発散と静電界分布,発散定理,ガウスの法則(微分形),ポアソンの方程式 12.電気映像法の基本定理,境界のある導体の電荷分布,平行導線間の静電容量 13.電流,電荷保存の法則,オームの法則 14.線形電気回路の定理,重ね合わせの定理,双対の理,補償定理,鳳−テブナンの定理 15.学習成果の確認(試験) 
- <成績評価方法>
 
- 試験形式の学習成果確認で、60点以上で、かつ、原則として出席率70%以上を合格とする。
 これを補完する目的で課題を課すことがある。 
- <教科書>
 
- 「電磁気学ノート」長嶋・伊藤(サイエンス社)
 
- <参考書>
 
- 「電磁気学」末松安晴著(共立出版)
 A Treatise on Electricity and Magnetism James C. Maxwell Dover Publications Inc ほかにも,受講生諸君の理解度に合わせて参考書を組み合わせると良い. 
- <オフィスアワー>
 
- 水曜日12:30-13:00 講師室。
 ほか、事前にmailにて相談すること。 
- <学生へのメッセージ>
 
- 前提として,高校の数学(座標とベクトル,三角関数,微分積分),物理(電磁気)の理解がある.
 不安のある者は,必ず学習支援センターの講座に出席すること. さらに必要に応じて学習支援センターの個別指導を受けること. 電気磁気学は情報通信工学科の重要な基礎科目であるから,予習、復習を必ず行ってその週のうちに学習したことを理解すること. 
 
 
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