2015年度工学院大学 第1部情報通信工学科
△政治システム論(Political Systems)[1407]
2単位 明田川 融 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 内には、貧困と社会的格差の拡大、それらも要因とする都市民の無縁化と孤独死。外には、TPPや領土問題。さらに、いわゆる「3.11」(巨大地震や津波といった自然災害に原発事故といった人災)からの復旧・復興……、と政治や行政が取り組むべき課題は山積しています。にもかかわらず、それらの前に現在の政治も行政も無力ではないかと思えることも時にありますが、それでも、私たち(もちろん学生も含まれる)は自らの代表である議会や政府――それがどんなに愚かに見えても――を通じて政治的意思決定や行動をおこなわなければなりません。この授業では、私たちが政治的意思決定と行動をおこなうための基礎知識を身につけることを目標とします。授業に出たからといって、すぐにそのような基礎をきづくのは難しいかもしれませんが、受講生の皆さんといっしょに、その難題に取り組んでいきたいと考えています。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「天下国家」を論じる「政治青年」にはならなくてもよいですが、バイト代からなぜ税金は引かれ、その税金はどのように使われているのかとか、年金や保険といった社会制度はどのように運営されているのかとか、あるいは、(選挙権を有する学生は)選挙での投票または棄権が廻り廻って最終的に自分にどのように作用するのか、といった身の回りにある「政治」への関心を高めておきましょう。
- <具体的な到達目標>
- 学生が、(1)現代日本の政治が抱える問題点を抉出し、(2)その是正策を自分なりに考えてみる能力を養えるようにすること。
- <授業計画及び準備学習>
- 現在日本の政治を理解するトレーニングとして、おおむね以下の項目にそって授業を進めていきます。
1.ガイダンス 2.政治権力 3.政党 4.選挙 5.議員 6.議会 7.立法 8.政府 9.官僚機構 10.政治とカネ 11.分権 12.政治指導 13.住民投票 14.危機管理 15.学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 定期試験結果70%、平常点(出席状況など)30%
- <教科書>
- これといった1冊の教科書は使用しません。適宜にプリントなどを配布します。
- <参考書>
- 授業のなかで適宜に指示します。
- <オフィスアワー>
- 授業がある月曜日の14時50分ごろ〜15時00分ごろ(講師控室にて)。
- <学生へのメッセージ>
- 教員から一方的に「正解」を教わるというのではなく、正解と呼べるものがあるのか無いのかもわからない問題について教員と一緒に考えるという姿勢で授業に臨んでほしいと思います。
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