2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

電気化学・燃料電池(Electrochemistry and FueL Cell)[5E05]

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2単位
竹本 正勝 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
電気化学は電子の移動を伴う科学的事象を扱う学問であり、ボルタによる電池の発明から始まり、元素の分離やイオンの発見、近年では光触媒の発見など物理化学の発展に貢献している。電気化学とは電気エネルギーと化学エネルギーの相互変換の学問であり、様々な応用分野を有する学際領域の学問で、情報社会を支える様々なエネルギーデバイスや化学センサーなど先端技術を学ぶためにも、また生体内の反応を理解するためにも重要な分野でもある。
ここでは物質間の界面で進行するプロセスとしての電極反応、各種電池の原理、電気分解等、電気化学の基礎的なことがらを学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
物理学T・U、化学T・Uの単位を取得していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
電気化学の基礎的事項を理解し、電気主任技術者試験程度の問題が解答できることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.イントロダクション、電気化学の概要
2.電解質溶液の性質
3.電池の起電力と電極電位
4.電極と電解液界面の構造
5.電極反応の速度
6.光電気化学
7.電解合成の基礎
8.電解合成の応用
9.一次電池
10.二次電池
11.燃料電池(1)
12.燃料電池(2)
13.電気化学キャパシター
14.金属の腐食と防食
15.学習成果の確認試験

準備学習:教科書の演習問題を解き、宿題があればそれに解答し提出する。

<成績評価方法>
期末試験の成績で、60点以上を合格とする。
60点にわずかに満たない場合は宿題の提出状況によって、合格とすることがある。
出席は評価の対象としない。

<教科書>
「基礎からわかる電気化学」 泉生一郎 他共著 :森北出版

<参考書>
「電気化学」        渡辺正 他共著   :丸善株式会社
「電気化学 基礎と応用」  金村聖志 著    :化学同人
「電池がわかる電気化学入門」渡辺正・片山靖 共著:オーム社

<オフィスアワー>
金曜日、19時半頃〜20時半頃、新宿校舎12階講師室
これ以外にも都合の良い時もあるので、電子メール(takemoto@cc.kogakuin.ac.jp)等で場所と時間を予約して相談してほしい。

<学生へのメッセージ>
試験は資料(A4のメモ1枚)参照可とするが、これは勉強しなくても単位が取れると言うことでは無い。
出席しただけでは評価の対象とならないが、出席し、かつ内容を理解することを求めていることを意味する。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1027


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