2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科
電気化学・燃料電池(Electrochemistry and FueL Cell)[5E05]
2単位 竹本 正勝 非常勤講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 電気化学は電子の移動を伴う科学的事象を扱う学問であり、ボルタによる電池の発明から始まり、元素の分離やイオンの発見、近年では光触媒の発見など物理化学の発展に貢献している。電気化学とは電気エネルギーと化学エネルギーの相互変換の学問であり、様々な応用分野を有する学際領域の学問で、情報社会を支える様々なエネルギーデバイスや化学センサーなど先端技術を学ぶためにも、また生体内の反応を理解するためにも重要な分野でもある。
ここでは物質間の界面で進行するプロセスとしての電極反応、各種電池の原理、電気分解等、電気化学の基礎的なことがらを学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 物理学T・U、化学T・Uの単位を取得していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 電気化学の基礎的事項を理解し、電気主任技術者試験程度の問題が解答できることを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.イントロダクション、電気化学の概要
2.電解質溶液の性質 3.電池の起電力と電極電位 4.電極と電解液界面の構造 5.電極反応の速度 6.光電気化学 7.電解合成の基礎 8.電解合成の応用 9.一次電池 10.二次電池 11.燃料電池(1) 12.燃料電池(2) 13.電気化学キャパシター 14.金属の腐食と防食 15.学習成果の確認試験
準備学習:教科書の演習問題を解き、宿題があればそれに解答し提出する。
- <成績評価方法>
- 期末試験の成績で、60点以上を合格とする。
60点にわずかに満たない場合は宿題の提出状況によって、合格とすることがある。 出席は評価の対象としない。
- <教科書>
- 「基礎からわかる電気化学」 泉生一郎 他共著 :森北出版
- <参考書>
- 「電気化学」 渡辺正 他共著 :丸善株式会社
「電気化学 基礎と応用」 金村聖志 著 :化学同人 「電池がわかる電気化学入門」渡辺正・片山靖 共著:オーム社
- <オフィスアワー>
- 金曜日、19時半頃〜20時半頃、新宿校舎12階講師室
これ以外にも都合の良い時もあるので、電子メール(takemoto@cc.kogakuin.ac.jp)等で場所と時間を予約して相談してほしい。
- <学生へのメッセージ>
- 試験は資料(A4のメモ1枚)参照可とするが、これは勉強しなくても単位が取れると言うことでは無い。
出席しただけでは評価の対象とならないが、出席し、かつ内容を理解することを求めていることを意味する。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1027
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