2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

電力エネルギー発生(Electrical Power Generations)[5D05]

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2単位
野呂 康宏 教授  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
水力,火力,原子力発電および新しい発電の発電原理・装置・運転など全体システムについて理解し,電力エネルギーの発生に関する基礎および実用面での知識を身につけることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
エネルギー・環境倫理を習得していること。

<具体的な到達目標>
・水力発電の方式,水力学,関連設備の構造や働きを理解し、発電出力や効率の計算方法を習得する。
・火力発電の仕組みと熱力学,関連設備の構造や働きを理解し、効率やCO2発生量の計算方法を習得する。
・原子力発電の仕組みと炉形式,原子燃料サイクルについて理解する。
・様々な新しい発電方式について原理や構成を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.電力エネルギー発生の概要 発電に利用されるエネルギー源と発電技術の発達について学ぶ
   準備:第1編を予習する
2.水力発電(1) 発電方式,水力学,発電所出力、水車の比速度について学ぶ
   準備:第2編1,2章を予習する
3.水力発電(2) 取水,放水設備および水車の種類と特性について学ぶ
   準備:第2編3,4章を予習する
4.水力発電(3) 水力発電機と電気設備について学ぶ
   準備:第2編5章を予習する
5.水力発電(4) 揚水発電システムおよび水力発電所の運転・保守について学ぶ
   準備:第2編6,7章を予習する
6.火力発電(1) 火力発電所の仕組みと熱力学について学ぶ
   準備:第3編1章を予習する.熱力学は特に熟読しておく
7.火力発電(2) ボイラー,タービンおよび付属設備について学ぶ
   準備:第3編2,3章を予習する
8.火力発電(3) タービン発電機と電気設備について理解し、発電計画・熱効率計算を学ぶ
   準備:第3編4〜6章を予習する
9.火力発電(4) コンバインドサイクル発電とガスタービン発電について学ぶ
   準備:第3編8,9章を予習する
10.原子力発電(1) 原子力発電の仕組みと核反応、構成要素について学ぶ
    準備:第4編1,2章を予習する
11.原子力発電(2) 原子力発電所の炉形式とタービン発電機について学ぶ
    準備:第4編3章を予習する
12.原子力発電(3) 原子燃料サイクルと原子力発電所の安全防護設備について学ぶ
    準備:第4編4,5章を予習する
13.新しい発電(1) 太陽光発電,風力発電について原理や構成を学ぶ
    準備:第5編1,2,3章を予習する
14.新しい発電(2) 地熱発電,燃料電池発電、石炭ガス化発電、海洋発電の原理や構成を学ぶ
    準備:第5編4,5,6,7章を予習する
15.学習成果の確認(試験)
    準備:全体の復習を行う

<成績評価方法>
毎回の授業に出席することを前提として,原則として定期試験で評価する。60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「発電・変電」改訂版(青カバー) 電気学会 ISBN4-88686-223-3

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
金曜日の16:30-18:00。事前に連絡をいただきたい。

<学生へのメッセージ>
発電がどのように行われているか,理論から実用面まで広範囲に学べて今後の電気エネルギーを検討する際の基盤になる知識を獲得できる。


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