2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○回路理論II(Circuit Theory II)[2A06]
2単位 黄 慶九 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 「回路理論T」で学んだ交流理論を基礎として,複雑な回路網や回路をブラックボックスとして考えた場合の二端子対回路への応用について知識を深めます。さらに,電力回路,電気機器等への導入として三相交流回路について学びます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「回路理論I」を履修していることが必要であり,直流・交流回路の基本をよく復習した方は本授業の内容を理解しやすくなります。また,本授業は「回路理論U」の再履修として,「回路理論I」と「回路理論U」の単位を取得していなくても,本科目の単位取得は可能です。
- <具体的な到達目標>
- 1. 複雑な回路網や回路をブラックボックスとして考えた場合の二端子対回路への応用について知識を深めること。
2. 電力回路,電気機器等への導入として三相交流回路の理論を把握すること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 一般線形回路網(1):回路の接続関係のグラフによる表現
準備学習:教科書の5.1-5.3を予習 2. 一般線形回路網(2):基本カットセットと基本ループ,双対グラフと双対回路 準備学習:教科書の5.4-5.5, 5.7を予習 3. 一般線形回路網(3):回路方程式の定式化,回路解析,双対性,相反定理,ノルトンの定理 準備学習:教科書の5.6,5.8-5.9を予習 復習:第5章の5.12問題の関連部分を解答 4. 一端子対回路(1):RLC一端子対回路,リアクタンス一端子対回路の周波数特性 準備学習:教科書の6.1-6.3を予習 5. 一端子対回路(2):逆回路,定抵抗回路 準備学習:教科書の6.6-6.7を予習 復習:第6章の6.8問題の関連部分を解答 6. 学習成果の確認(中間テストまたはレポート課題の作成)(テスト範囲:5章と6章) 7. 二端子対回路網(1):インピーダンスパラメータと直列接続,アドミタンスパラメータと並列接続 準備学習:教科書の7.1-7.3を予習 8. 二端子対回路網(2):Fパラメータと縦続接続,基本的な二端子対パラメータとその相互互換 準備学習:教科書の7.6-7.7を予習 復習:第7章の7.11問題の関連部分を解答 9. 三相交流(1):対称三相交流,対称Y形起電力とY形負荷,対称Y形起電力と△形負荷 準備学習:教科書の8.1-8.4を予習 10. 三相交流(2):対称△形起電力とY形負荷,対称△形起電力と△形負荷,三相交流回路の電力 準備学習:教科書の8.5-8.7を予習 11. 三相交流(3):対称座標法,インピーダンスの対称座標変換 準備学習:教科書の8.8-8.9を予習 12. 三相交流(4):三相交流電源電圧,対称分による電力表示,対称三相交流による回転磁界 準備学習:教科書の8.10-8.12を予習 復習:第8章の8.13問題の1-5を解答 13. ひずみ波交流(1):ひずみ波交流(周期波),ひずみ波の実効果 準備学習:教科書の2.2を予習 14. ひずみ波交流(2):ひずみ波電圧・電流と電力 準備学習:教科書の2.8を予習 復習:第2章の2.9問題の1-2を解答 15. 学習成果の確認(定期試験)(試験範囲:5-8章と2章)
- <成績評価方法>
- レポート(20%),中間テスト(30%),定期試験(50%)により評価します。
- <教科書>
- 「電気回路論 3版改訂」平山 博・大附辰夫著(電気学会)
- <参考書>
- 以下に例を示しますが,自分が分かりやすいと思う参考書を見つけてください。
「基本からわかる電気回路講義ノート」西方正司監修(オーム社) 「大学課程電気回路(1)」大野克郎,西哲生共編(オーム社) 「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著、村崎 憲雄 訳(オーム社) 「電気回路基礎入門」 山口 静夫著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 12:40〜14:30 新宿校舎A2215号室
(会議,出張等により変更になる場合がありますので,メールで確認してください)
- <学生へのメッセージ>
- 再履修の科目ですが,授業を出席して聴講すれば,単位を取得するのは難しいことではない。
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