2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

回路理論II(Circuit Theory II)[5375]

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2単位
鷹野 一朗 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「回路理論I」で学んだ交流理論を基礎として,複雑な回路網や回路をブラックボックスとして考えた場合の二端子対回路について理解を深めます。さらに,電力回路,電気機器等への導入として三相交流回路について学びます。

<受講にあたっての前提条件>
「回路理論I」や「回路理論演習I」を履修していることが必要です。「回路理論I」の単位が取得できなかった場合には,もう一度直流・交流回路の基本について復習しておきましょう。「回路理論I」の単位を取得していなくても,本科目の単位取得は可能です。

<具体的な到達目標>
電気主任技術者三種「理論」の試験問題が確実に解答できるようにします。特に本科目では,「回路理論I」の基本的な考え方を踏まえて,位相や周波数などに関わる複雑な回路への応用ができるようにします。

<授業計画及び準備学習>
 準備:回路理論Iの中間試験問題などの復習をしてから授業に臨むこと
1.回路理論Iの復習(1) 直流・交流回路
2.回路理論Iの復習(2) 交流回路
3.交流回路網(1):閉回路方程式,節点方程式,グラフ理論における基本概念
4.交流回路網(2):閉路行列とその性質,双対性,相反定理
5.交流回路網(3):交流回路における重ねの理・テブナンの定理・ノルトンの定理
  復習:第5章の5.12問題,10,12,13を解答
6.一端子対回路(1):一端子対回路のインピーダンス,リアクタンス一端子対回路の周波数特性
7.一端子対回路(2):RL一端子対回路,RC一端子対回路
8.一端子対回路(3):逆回路,定抵抗回路
  復習:第6章の6.8問題,1,6,7,8を解答
9.二端子対回路(1):インピーダンスパラメータ,定義と基礎方程式,直列・並列接続
10.二端子対回路(2):アドミタンスパラメータ,Hパラメータ
11.二端子対回路(3):四端子定数、影像パラメータ,伝達関数,フィルタ
  復習:第7章の7.11問題,1,2,3を解答
12.フーリエ級数の概念:ひずみ波交流の平均値,偶関数・奇関数,展開
  復習:第2章の2.9問題の1,2を解答
13.対称三相交流(1):対称三相交流電圧,電流及び負荷インピーダンスのY−△変換
14.対称三相交流(2):対称三相交流の結線法,Y結線,△結線
  復習:第8章の8.13問題の2,5,6を解答
15.学習成果の確認

<成績評価方法>
定期試験(50%),中間テスト(30%),レポート(20%)により評価します。中間試験は返却しますので理解度を確認してください。レポートは指定の問題を解答し提出することによって評価します。

<教科書>
「電気回路論 3版改訂」平山 博・大附辰夫著(電気学会)

<参考書>
以下に例を示しますが,自分が分かりやすいと思う参考書を見つけてください。
「基本からわかる電気回路講義ノート」西方正司監修(オーム社)
「大学課程電気回路(1)」大野克郎,西哲生共編(オーム社)

<オフィスアワー>
<前期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」
<後期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」    
(会議,出張等により変更になる場合がありますので,メールで連絡してください)

<学生へのメッセージ>
電気工学の基礎となる科目なので予習・復習を必ず行ってください。「回路理論I・II」をしっかり勉強することで,電気系の応用科目がスムーズに理解できます。この科目をしっかり学ぶことで自信をつけ,電気工事士,電気主任技術者の資格試験に挑戦することを期待します。


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