2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

政治と法(Law and Politics)[4371]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
長谷川 憲 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
コンプライアンスとは何か? 工学士の社会的責任とは何か? 現代社会における法の役割と社会人としての責任について、法の歴史・理論と日本国憲法下の法制度とを学習するなかで、理解すること。法制度について的確に学び、法的紛争の意味を理解できるようになること。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
日常生活における、争いごとの原因を理解する。
他人は何故違う。行動をするかを理解する。
争いごとに対して、主観的ではなく、客観的な対応ができるような思考態度を身につける。

<授業計画及び準備学習>
1. 国家とは何か
   中世までの国家
2 近代国民国家の誕生と憲法 
   国家・地域機構・国際組織
3 近代国家の現代的変容と憲法の将来、
  地域組織(ex.ASEAN・ヨーロッパ連合)
  国際組織(ex.国際連合・ILO・WTO)
4近代立憲主義と憲法
基本的人権の確立と権力分立
5. 日本国憲法と統治機構
   議会制度の由来と課題 
6. 日本国憲法と統治機構
立法権と議会中心主義
7. 日本国憲法と統治機構(3)
   裁判システム
8. 日本国憲法と統治機構(4)
職業裁判官と司法参加 
9. 日本国憲法と統治機構(5)
   行政機構と官僚制、公務員制度
10.日本国憲法と統治機構
中央集権制と地方自治、地方自治と地方制度、
11.日本国憲法と統治機構
   地方分権と連邦制、地方政府
12.日本国憲法と統治機構
  住民自治と外国人参政権
13.日本国憲法と統治機構
  国際的地域的組織と国内的地域組織
自治体外交の可能性
14.日本国憲法と統治機構
  NPO・NGOの活動と地方自治
15. 学習成果の確認 

*授業では現実に起きている事件をできるだけ素材として扱うようにしたいので、進行の順序・扱う事項の変更もあり得る。ご容赦いただきたい。

*授業の進め方・内容・注意に関しては、第1回目の授業で説明するので、必ず出席すること。

<成績評価方法>
授業にきちんと出席し参加した学生に対し、学期末筆記試験を行い、授業中に行う小テスト、小レポートまたは課題などを総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法および基準については、第一回目の授業において説明するので、必ず出席すること。

<教科書>
『憲法四重奏』第二版(有信堂)
『六法』(出版社は何処でも良いが、特徴に応じて使い分けること。必ず用意すること。)

<参考書>
『憲法と政治生活』(北樹出版) ; 『自由・平等・友愛』(八千代出版)
『フランスの憲法判例』(信山社); 『フランスの憲法判例 -- 第二版』(信山社)
『公共空間における裁判権』(有信堂) 他

<オフィスアワー>
新宿校舎講師室 : 水曜日12時〜13時および16時15分〜18時
八王子校舎講師室:木曜日12時〜13時15分および16時30分〜17時。
他に、新宿校舎27階2775室ドアの連絡用紙に、用件を記入した学生に対して、面談日を決定する。

<学生へのメッセージ>
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んで、その上で授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、モチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。

<備 考>
※日本国憲法1単位を含む。
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。
*以上の長谷川の記述の全ての版権は長谷川本人に帰属しております。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.