2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

回路理論演習I(Practice on Circuit Theory I)[6201]

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1単位
鷹野 一朗 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
この授業と並行して設置されている「回路理論I」で学んだ理論を,演習を通して確実なものとします。単位や用語,考え方,量的な理解などについて実際に使えるように繰り返し問題を解きます。毎回行う演習問題を必ず復習し,何も見ずに解けるようにしてください。

<受講にあたっての前提条件>
「電気基礎」「電気数学序論」を夏休みに復習しておいてください。授業では「回路理論I」について理解した内容を踏まえ,実際に数値を代入して問題を解きます。行列や虚数単位の計算方法や,関数電卓を使いこなせるようにしておくことも必要です。

<具体的な到達目標>
「回路理論演習I」では電気主任技術者三種「理論」に出題されたことのある,直流回路や簡単な交流回路の問題が解答できるようにします。授業の演習問題でも実際に三種の問題を取り扱います。

<授業計画及び準備学習>
 準備:夏休みに「電気基礎」「電気数学序論」を復習すること
 授業の進み方は,「回路理論I」に準じています。
1.直流回路の総括,回路素子の直列・並列の計算
2.直流の電力計算,分流器・倍率器
3.Δ⇔Y変換,テブナンの定理,重ねの理
4.回路方程式の立て方と解法、最大電力のための負荷抵抗と消費電力
5.交流回路の総括,RLC素子と交流・電力,位相の遅れと進み
6.RLC直並列回路の瞬時電流・電圧・電力
7.交流回路の複素表示,インピーダンス,フェーザ・フェーザ図
8.交流回路の複素計算とベクトル・ベクトル軌跡
9.RLC直列回路の複素計算,複素電力,ベクトル表示
10.交流回路の基礎
11.RL・RC直並列回路の複素計算,電力
12.RLC直並列回路,周波数と共振回路,Q値
13.条件付き交流回路,相互誘導回路
14.交流ブリッジ回路
15.学習成果の確認

<成績評価方法>
期末テスト(50%),中間テスト(30%),毎回提出する演習答案(20%)により評価します。授業では,毎回2〜3の問題を提示しますので,受講者は演習問題答案用紙に解答し教員またはTAのチェックを受け合格印を押してもらいます。この答案用紙は,指示した日時にまとめて提出します。それを「毎回提出する演習答案」として評価します。

<教科書>
「指定教科書なし」
毎回提示する2〜3の問題について解答します。

<参考書>
以下に例を示しますが,自分で分かりやすいと思う本を見つけてください。
「基本からわかる電気回路講義ノート」西方正司監修(オーム社)
「マグロウヒル大学演習 電気回路」Joseph A. Edminister 著,村崎 憲雄 訳(オーム社)
「大学課程 電気回路(1)」 大野 克郎、西 哲生 共編(オーム社)

<オフィスアワー>
<前期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」
<後期> 八王子校舎「火,水,金,土」 新宿校舎「月,木」    
(会議,出張等により変更になる場合がありますので,メールで連絡してください)

<学生へのメッセージ>
理論で学んだ内容について,多くの演習問題を自分で解くことにより確実なものとしてください。授業では,気軽に教員およびTAに質問してください。また,友人同士で疑問点について考えたり教えあったりすることも良い勉強になります。演習問題は必ず自宅で復習し,何も見ずに解けるように心がけてください。


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