2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科
数学演習II(Exercises in Mathematics II)[4208]
1単位 多田 秀樹 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 多変数関数とくに2変数関数の微分積分について演習形式により理解を深める。具体的な内容は、偏微分係数・偏導関数、合成関数の微分法、高階偏導関数、テイラー展開、極値問題、重積分、積分順序の交換、重積分の変数変換などである。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「数学T」の内容をきちんと理解している必要がある。
- <具体的な到達目標>
- 1. 多変数関数の偏導関数を計算することができる。
2. 2変数関数の極値を求めることができる。 3. 重積分を累次積分に書き直して計算することができる。 4. 変数変換公式を利用して重積分を計算することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 偏微分係数と偏導関数
偏微分の定義と直感的な意味を学び、偏導関数について演習する。 準備学習:「微分」で学習した微分の定義と基本公式について復習しておく。
2. 高階偏導関数 高階偏導関数の定義や記号について学び、高階偏導関数について演習する。 準備学習:第1回のプリントで、偏導関数について復習しておく。
3. 合成関数の微分法 多変数関数の合成関数とその偏微分について演習する。 準備学習:「微分」で学習した一変数の合成関数の微分法について復習しておく。
4. 2変数関数のテイラー展開 2変数関数のテイラー展開について演習する。 準備学習:「微分」で学習した一変数のテイラー展開と、第3回のプリントで合成関数 の微分法を復習しておく。
5. 2変数関数の極大・極小 2変数の極大・極小について学び、簡単な場合について演習する。 準備学習:第4回のプリントでテイラー展開について復習しておく。
6. 2変数関数の極値問題の解法 2変数関数の様々な極値問題について演習する。 準備学習:第5回のプリントで2変数関数の極大・極小について復習しておく。
7. 陰関数 陰関数の概念について学び、陰関数の導関数について演習する。 準備学習:第3回のプリントで合成関数の微分法について復習しておく。
8. 2重積分と累次積分 2重積分の概念について学び、基本的な累次積分の計算法について演習する。 準備学習:「積分」で学習した積分の基本公式について復習しておく。
9. 2重積分の計算 累次積分を用いて2重積分の計算を行う。 準備学習:第8回のプリントで累次積分について復習しておく。
10. 積分順序の交換 積分の順序交換の意味を学び、積分の順序交換を用いて2重積分の計算を行う。 準備学習:第9回のプリントで2重積分の計算について復習しておく。
11. 極座標と変数変換 極座標と変数変換について演習する。 準備学習:「積分」で学んだ置換積分について復習しておく。
12. 変数変換公式 変数変換公式を用いて、様々な2重積分を計算する。 準備学習:第11回のプリントで極座標と変数変換について復習しておく。
13. 3重積分 2重積分の拡張として3重積分の概念を学び、3重積分の計算をする。 準備学習:第9回と第12回のプリントで2重積分の計算を復習しておく。
14. 重積分の応用 ガウス積分など、重積分の応用について演習する。 準備学習:第11回、第12回のプリントで2重積分の変数変換を復習しておく。
15. 学習成果の確認(試験) 準備学習:前回までの総復習をしておく。
- <成績評価方法>
- 期末試験100%、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 指定教科書なし。プリントを適宜配布する
- <参考書>
- 「理工系の基礎微分積分(増補版)」石原繁・浅野重初共著(裳華房)
- <オフィスアワー>
- 木曜日4限以降に八王子校舎講師室で。
- <学生へのメッセージ>
- 前期の数学演習Tと同様、数学を身に着けるには自分の手と頭を動かし多くの問題に接することです。わからない問題や概念は授業中またはオフィスアワーなどを利用して質問すること。
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