2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科

電気数学序論(Introduction of Electrical Mathematics)[4105]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
芹澤 照生 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
山口 実靖 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
電気工学の学習において,その専門基礎を習得するためには,幅広い数学的な要素が不可欠となっている.これらの要素は,ツールとして自由に使いこなせるようになってこそ,その真価を発揮するものである.この授業では,まず高等学校で学んできた数学を電気・磁気的な諸現象と対比させながら復習し,さらに高度な数学の学習の導入を容易にすることを主眼としている.また,数学的手法の習得と併せて,現象の理解を深める.

<受講にあたっての前提条件>
特にない。

<具体的な到達目標>
電気工学で用いる数学が理解できる。
特に、複素数の表記(j)がわかり、計算ができる。

<授業計画及び準備学習>
1. イントロダクション。電気で必要とする数学について。
2. 複素数とベクトル、直交座標と極座標によるベクトル表示について。
3. 複素数における4種類の表示形式を自在に変換する方法について学ぶ。
4. 複素数の四則演算とベクトル表示,ドモアブルの定理について学ぶ。
5. 交流回路において複素数表示を用いることの有効性について学ぶ。
6. 三角関数の重要公式の復習をおこなう。また交流正弦波信号波形と三角関数について学ぶ。
7. 逆関数の定義と逆三角関数について学ぶ。
8. 逆三角関数の微分と積分について学ぶ。
9.指数関数の定義、重要公式について学ぶ。
10. 対数関数の定義、重要公式について学ぶ。
11. 双曲線関数の定義,重要公式について学ぶ。
12. 双曲線関数と三角関数との関係,双曲線関数の微分と積分について学ぶ。
13.微分の定義と幾何学的意味、関数の極大極小,級数展開について学ぶ。
14.積分の定義と幾何学的意味、積分の回路網への応用について学ぶ。
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
授業中の課題30%、期末試験70%。到達目標に照らして、A+〜Fの6段階のGradeで評価し、D以上の者に単位を認める。

<教科書>
「電気電子工学のための基礎数学 第2版」森武昭、大矢征共著(森北出版)

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
金曜日11時から12時(新宿2273号室)


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.