2015年度工学院大学 第1部電気システム工学科
 
○線形代数学I(Linear Algebra I)[2211]
 
 
2単位 間庭 正明 非常勤講師  
 
- <授業のねらい>
 
- 行列とそれを利用した連立1次方程式の解法について講義する.行列は理工学だけでなくあらゆる分野で利用されるものであるから,しっかり身につけたい.この講義の目標は,行列や行列式の基本的な計算をはじめ,連立1次方程式で表される問題の行列による解決能力を身につけることである.
 
- <受講にあたっての前提条件>
 
- 高等学校で既習済みの数学全般.特に,数学I,II,A,B.
 
- <具体的な到達目標>
 
- 主な到達目標は以下の通りである.
  1.数ベクトルの内積および外積の計算ができる. 2.連立1次方程式を,行列を用いて解くことができる. 3.行列式の計算ができる. 
- <授業計画及び準備学習>
 
- 第1回 数ベクトル,内積
 準備学習: 教科書第1章から第3章にざっと目を通し,これからどのような学習をするのか見ておくこと.
  第2回 外積,行列の定義 準備学習: 数ベクトル,内積に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第3回 行列の演算 準備学習: 外積,行列の定義に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第4回 行列と連立1次方程式 準備学習: 行列の演算に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第5回 基本変形 準備学習: 行列と連立1次方程式に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第6回 簡約な行列 準備学習: 基本変形に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第7回 連立1次方程式の解法 準備学習: 簡約な行列に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第8回 正則行列と逆行列 準備学習: 掃き出し法に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第9回 逆行列の解法 準備学習: 正則行列と逆行列の定義を再確認し,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第10回 置換 準備学習: 逆行列に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第11回 行列式の定義 準備学習: 置換に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第12回 行列式の性質 準備学習: 行列式の定義を再確認し,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第13回 行列式の計算 準備学習: 行列式の性質に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第14回 クラーメルの公式 準備学習: 行列式に関する問題を解き,当該部分の教科書とノートを見て復習すること.
  第15回 学習成果の確認(試験) 準備学習: 第1回から第14回までのすべての単元について復習すること. 
- <成績評価方法>
 
- 期末試験100%.到達目標に照らして,6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,
 D以上の者に単位を認める. 尚,期末試験で60点に満たない者が,演習課題またはレポートなどへの取組状況を 加味した上で60点に達した者に対してはD評価として単位を認める.
  再履修者の成績評価:原則として期末試験で60点以上の者に単位を認める. 但し,僅かに60点未満の場合は,随時行う演習,課題レポートなどへの取組状況を加味することにより,60点で合格とすることがある. 
- <教科書>
 
- 三宅敏恒著「入門線形代数」培風館
 
- <参考書>
 
- 吉本武史・豊泉正男共著「線形代数入門 基礎と演習」 学術図書出版社
 小林正典・寺尾宏明共著「線形代数・講義と演習」 培風館 
- <オフィスアワー>
 
- 火曜の昼休みおよび4限終了後,または木曜の13:30〜14:30.1号館講師室(1N-125)にて.
 メールアドレス:fu40666(at)ns.kogakuin.ac.jp (atはアットマーク) 
- <学生へのメッセージ>
 
- 「出席していれば単位が取れる」というような安易な考えは持たないこと.
 受講にあたっては,講義の理解のために最低限の予習復習を強く勧める. 質問・相談等は歓迎するが,成績に関する質疑は原則成績発表後以外は一切受け付けない. 
 
 
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