2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

原子力工学概論(Introduction to Nuclear Engineering)[5B71]

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2単位
山本 一彦 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
原子力について開発の背景、位置付け、原子力発電所プラントの仕組み・システム構成、規制する法律、取巻く社会・経済情勢等を理解し、エネルギー問題や地球環境問題について社会・経済等の動きと関連して考察する。

<受講にあたっての前提条件>
本科目の履修にあたって原子力に関する予備知識は不要です。材料力学・工業熱力学・流れ学を履修していることが望ましい。専門分野の知識を幅広くしかつ高めようとの意欲を持って臨むこと。

<具体的な到達目標>
原子力工学は、機械・物理・化学など多分野の英知を集大成して実現される総合工学です。機械工学を専攻する者として技術の本質を学ぶことはもとより、技術を安全に実現するための法規制、また取巻く社会・経済情勢等を含めて総合的、多面的な観点から技術について自ら考えることが出来る力を養うことを目標とする。JABEE目標(D)◎

<授業計画及び準備学習>
(1)[ガイダンス]、原子力開発の歴史(国外)
(2)日本の原子力開発の歴史、原子力発電の仕組み(加圧水型軽水炉)
(3)原子力発電の仕組み(沸騰水型軽水炉)
(4)原子力関連の法律・規制
(5)放射線
(6)原子燃料サイクル(高速増殖炉)
(7)放射性廃棄物処理・処分
(8)原子力発電所廃止措置
(9)原子力事故事例
(10)新型炉の開発
(11)国内外のエネルギー情勢
(12)日本のエネルギー政策における原子力の位置づけ
(13)新エネルギーの開発状況、エネルギーベストミクス
(14)地球温暖化
(15)全体のまとめ、学習成果の確認(期末テスト)

<成績評価方法>
レポート(3回)30%、期末テスト70%の割合で評価し、総合点が60点以上を合格とする。

<教科書>
指定教科書なし(プリント等を配布予定)。

<参考書>
「原子力教科書 原子力プラント工学」オーム社 神田誠他 ISBN 978-4-274-20660-3
「原子力年鑑2015」日刊工業新聞社 ISBN 978-4-526-07304-5

<オフィスアワー>
授業前・終了後、講師室にて。

<学生へのメッセージ>
原子力は総合科学技術であり、機械工学はその基盤を支えるもので機械工学なしではその進歩はないと言ってもも過言ではない。将来、日本の機械技術分野を支えていく技術者として、日本が今後どの様に原子力開発を行なっていくことが望ましいか考えて欲しい。

<参考ホームページアドレス>
http://fepc-dp.jp/pdf/07_zumenshu_j.pdf、 http://sciencechannel.jst.go.jp/


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