| 2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
 
 
△教育と社会(Society and Education)[4D08]
 2単位
 黒川 悠輔 非常勤講師
 
 
<授業のねらい>教育と社会をめぐっては、たとえば学校において子ども・親・教師などが置かれている状況、また社会が変化していくなかでのこれからの教育のあり方についてなど、さまざまな問題・課題が生じている。この授業では、そういった状況を読み解くためのものの見方を学び、教育と社会をめぐる現状をより望ましい方向へ変えていくための想像力・思考力・対話力等を身に付けることをめざす。また、そのプロセスにおいて、多様な立場の見解にふれることで自分自身のものの見方や考え方を更新していき、上記のような諸能力を授業の他の参加者(学生・教師)と協働で高め合っていく経験を積む。<受講にあたっての前提条件>特になし<具体的な到達目標>・具体的な資料や事例を読み解き、またそれらと自分や他者の経験を相互に照らし合わせることで、教育と社会についての問題状況を多角的に把握することができる。・教育と社会についてのさまざまな立場の見解を受け入れ、みずからの考え方や社会の常識を相対化しながら、問題解決の方策やより望ましいあり方について自分自身の意見を構築/再構築することができる。
 ・自分自身の意見を表明するとともに、他者の意見に耳を傾け、教育と社会をめぐる問題認識・解決方策・より望ましいあり方について議論することができる。
<授業計画及び準備学習>1. イントロダクション2. 社会問題と教育(1) 〜社会問題としての教育〜
 3. 社会問題と教育(2) 〜教育が生み出す社会問題〜
 4. 社会問題と教育(3) 〜社会問題に取り組むための教育〜
 5. ここまでのまとめ 〜教育と社会をめぐる現状を問い直す〜
 6. 社会の変化と教育の役割 〜社会の多様性から教育をみる〜
 7. 多言語多文化社会と教育(1) 〜言語的文化的マイノリティをめぐって〜
 8. 多言語多文化社会と教育(2) 〜国際化・グローバル化をめぐって〜
 9. 多言語多文化社会と教育(3) 〜多様性について学ぶための教育〜
 10. ここまでのまとめ 〜多様性のなかの教育を問い直す〜
 11. これからの社会と教育改革(1) 〜教育をめぐる政治@〜
 12. これからの社会と教育改革(2) 〜教育をめぐる政治A〜
 13. これからの社会と教育改革(3) 〜新たな動きを追って〜
 14. この授業のまとめ 〜これからの教育と社会を描く〜
 15. 学習成果の確認(授業のふりかえり・教場レポート)
 
 準備学習:各回のテーマに沿って、自分自身の体験や見聞きしたことについて自分なりの考えを事前にまとめておく。また、小レポートおよび最終レポートにむけて、毎回の授業を通して自分の意見を更新しながらも、それを文章化できるように準備しておく。
 
 *参加者の問題関心や実際の授業のなかでの議論の進み方によっては上記の内容を変更する場合がある。
<成績評価方法>平常点(10%)、2回の小レポート(各20%)、最終レポート(50%)を基本的な点数配分とし、総合的に評価する。<教科書>特に指定しない。毎回、各テーマに応じた資料を配布する。
<参考書>特に指定しない。必要に応じて、授業のなかで紹介する。
<オフィスアワー>授業前後に教室や講師室にて質問等受け付けますので気軽に声をかけてください。<学生へのメッセージ>みなさんは自分が過去に受けてきた教育について、あるいは今まさに大学などで学んでいるプロセスについて、どんな印象や考えをもっていますか。これから、自分や周りの人や次の世代の人びとがどんなことをどんなふうに学んでいくべきだと思いますか。この授業では、授業の参加者のものも含めていろいろな経験や意見を交錯させながら、これからの教育と社会について一緒に考えあっていきたいと思います。毎回のテーマについて、ぜひ自分なりの思いをもってその場に参加してみてください。 
 
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