2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

環境エネルギー工学(Environmental and Energy Engineering)[3E12]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
高羽 洋充 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
環境、経済など学際的な視点も含めたエネルギー変換の化学基礎と応用技術について学ぶ。化学エネルギーを電気エネルギーに変換する燃料電池、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池、熱エネルギーを利用するヒートポンプ、電気エネルギーを化学エネルギーとして蓄える二次電池など、先進社会に必要不可欠なエネルギー変換システムの原理を理解し、環境問題をエネルギー論から洞察する力を養う。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
環境、経済など学際的な視点も含めたエネルギー変換の化学基礎と応用技術について理解し、数式を用いた定量的な評価ができるようになること。また、エネルギーに関する具体的な環境問題の解決策を自ら考え、説明できるようになること。

<授業計画及び準備学習>
1. 授業の導入と熱力学の基礎
2. エネルギー変換のための熱力学と熱効率の計算方法
3. 熱化学エネルギーを利用するヒートポンプの原理
4. 熱伝導とエコハウス
5. 燃料電池の形態と動作原理
6. 燃料電池に利用される材料と機能
7. エネルギー貯蔵媒体としての二次電池の原理
8. リチウムイオン二次電池の原理
9. 太陽光発電:光エネルギーから電気エネルギーへの変換
10. 発光デバイスの原理とエネルギー効率
11. 生体化学反応エネルギー変換の原理とバイオマス
12. エネルギー収支からみた地球温暖化
13. 環境化学とエネルギー(1)(与えられた課題について解決策をプレゼン、討議する)
14. 環境化学とエネルギー(2)(与えられた課題について解決策をプレゼン、討議する)
15. 全体の総括、および学習成果の確認(試験)

準備学習:各回のについて事前に情報を集めて概要を理解しておくこと。

<成績評価方法>
成績は、期末試験(70%)、プレゼン・討議(30%)により総合的に評価する。総合点で60点以上を合格とする。

<教科書>
なし。適宜資料をプリントで配布する。

<参考書>
「環境問題の数理科学入門」丸善出版、アトキンス 物理化学〈上〉〈下〉東京化学同人

<オフィスアワー>
特に定めない。授業後や電子メール、あるいは居室12-210で随時受け付ける。ただし、授業や会議、出張等で不在の場合があるので直接訪問する場合には、事前に電子メールなどでアポを取ること。電子メールはtakaba@cc.kogakuin.ac.jpである。

<学生へのメッセージ>
本授業では、これまで学んできた物理化学などの基礎科目を応用して、地球をとりまく身近な環境問題を、エネルギー論の立場から解決する具体的な方法を学びます。またプレゼンによる授業参加もあるので、楽しんで授業に参加してください。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.