2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
代数学(Algebra)[2E14]
2単位 高木 悟 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 基本的な代数系である群,環,体の理論について,特に群論について詳しく学習する.
これらの理論の初歩をマスターすることが目標である.
- <受講にあたっての前提条件>
- 高校までに各自が学習した数学知識を前提とする.
- <具体的な到達目標>
- 1. 群の概念や基本的な性質が理解できる.
2. 環と体の基本的な概念が理解できる.
習得後は専門で現れる応用数学の学習へとつながる.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業概要説明,数の概念と集合
・本科目の授業計画や方針等をガイダンスとして説明する. ・自然数,整数といった数の概念について説明し,集合について解説する. 【準備学習】 自然数,整数といった数の概念,集合について調べておくこと.また,指定参考書を持っている場合は,それにざっと目を通し,これからどのような学習をするのか見ておくこと.
2. 群の定義 ・授業開始時に前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・写像について説明し,群の定義を解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群について調べておくこと.
3. 剰余類 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・剰余類について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,剰余類について調べておくこと.
4. 部分群 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・部分群について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,部分群について調べておくこと.
5. 巡回群 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・巡回群と位数について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,巡回群について調べておくこと.
6. 写像 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・写像について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,写像について調べておくこと.
7. 群の準同型写像 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・群の準同型写像について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の準同型写像について調べておくこと.
8. 群の同型写像 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・群の同型写像について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の同型写像について調べておくこと.
9. 正規部分群 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・正規部分群について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,正規部分群について調べておくこと.
10. 群の準同型定理 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・群の準同型定理について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の準同型定理について調べておくこと.
11. 環の定義 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・環の定義について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環について調べておくこと.
12. 体の定義 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する. ・体(可換体)の定義について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,体(可換体)について調べておくこと.
13. 環の準同型写像 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する. ・環の準同型写像について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環の準同型写像について調べておくこと.
14. 環の準同型定理 ・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする. ・環の準同型定理について解説する. 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環の準同型定理について調べておくこと.
15. 学習成果の確認(試験) ・試験により理解度を確認する. 【準備学習】 今までに宿題で出された問題すべてをもう一度解き,理解が不足している単元を重点的に復習しておくこと.
- <成績評価方法>
- 100点満点の試験で60点以上を合格とする.
- <教科書>
- 指定教科書なし.
下記参考書欄に記載の本をもとに授業をすすめるが,その本を持っていなくても理解できるよう配慮する. ただし,もし数学の教員を目指すのであれば,代数学(線形代数学とは異なる)の本を少なくとも1冊は持っておくべきなので,下記参考書を必ず購入すること.
- <参考書>
- 新妻弘・木村哲三 共著 「群・環・体入門」 共立出版(1999年)ISBN:978-4320015951
- <オフィスアワー>
- 新宿: 火曜昼休み@授業教室
火曜4限@数学(共同)研究室 ※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは初回授業時に知らせる.
- <学生へのメッセージ>
- 毎回の準備学習は最低限やりましょう.
- <参考ホームページアドレス>
- http://home.att.ne.jp/air/satorut/lec/index.html
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