2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

固体熱力学演習(Exercises on Thermodynamics of Solids)[2B08]

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1単位
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
固体材料の性質を理解しようとするとき、熱力学はその基礎となる。
本授業では、演習問題を解くことで基礎的な固体熱力学の知識と応用力の定着を目的とする。

<受講にあたっての前提条件>
"前期 固体熱力学”の授業を受講していること。

<具体的な到達目標>
"前期 固体熱力学"で得た知識を用いて下記内容の演習するによって、固体熱力学の知識の定着を学習目標とする
(1)固体物質に関わる熱力学の基本法則を理解する
(2)多成分系の平衡を理解することを通して、簡単な平衡状態図を作成する
(3)平衡状態図の読み方を習得するを習得する
(4)固体の組織制御に関わる熱力学的知識を習得する

<授業計画及び準備学習>
第1週 『ガイダンス』熱力学の基本法則について学ぶ。 演習問題1.
第2週 熱力学の基本法則、固体物質の熱的性質と物理的性質とについて学ぶ。演習問題2.
第3週 相平衡:一成分系相平衡について学ぶ。 演習問題3.
第4週 相平衡:多成分系相平衡・不変反応について学ぶ。 演習問題4.
第5週 相変態:理想的な相変態について学ぶ。 演習問題5・
第6週 相変態:非平衡相変態について学ぶ。 演習問題6.
第7週 相変化:均質核生成・不均質核生成について学ぶ。 演習問題7.
第8週 相変化:新しい相の成長と相変化の運動学について学ぶ。 演習問題8.
第9週 組織変化:組織変化:凝固・再結晶について学ぶ。 演習問題9.
第10週 組織変化:固体の熱処理操作等を学ぶ。 演習問題10.
第11週 組織変化:状態図の作成を通して、組織変化を総合的に学ぶ。 演習問題11. 
第12週 拡散:体積拡散・表面拡散について学ぶ。 演習問題12.
第13週 拡散:体積拡散の原子論的機構について学ぶ。 演習問題13.
第14週 拡散と欠陥他について学ぶ。 演習問題14.
第15週 学習成果の確認(試験)
・毎週 確認テストを行い提出してもらう。
・必要に応じてレポート課題を提出してもらう。

<成績評価方法>
毎週実施する確認テスト及び定期試験とで成績を評価する。その際、前者を50%、後者を
50%として100点満点とし、60点以上の者に単位を認める。僅かに60点に満たない者に対
してレポートの提出を認め、不足する点数を補う内容と判断した場合には最終評価点を60点
とし単位を認める。

<教科書>
”材料の科学と工学〔1〕材料の微細構造”W.D.キャリスター著(培風館)
必要に応じてプリントを配布する。

<参考書>
”材料の科学と工学〔2〕金属材料の力学的性質”W.D.キャリスター著(培風館)
”図解 合金状態図読本”横山 亭 著 (オーム社)

<オフィスアワー>
火曜日2時間目の授業前後 新宿校舎講師室に在室予定です
質問等は、事前に下記アドレスに連絡してください

 bu40598@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
"前期 固体熱力学”の知識を理解してから授業にのぞまれる事を期待しています。


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