2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

無機材料化学(Inorganic Materials Chemistry)[2B07]

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2単位
大倉 利典 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
機能性無機材料のうち,主として環境・エネルギー材料,光学材料および電磁気材料の基礎理論と応用を学び,近年目覚ましく展開されつつある新材料の理解を深める。

<受講にあたっての前提条件>
固体化学の授業を履修していること。

<具体的な到達目標>
(1) 原子,イオン,分子などのレベルで「特性(機能)」を理解できる。
(2) 化学結合や固体構造が「特性(機能)」とどのような相関性をもつかを理解できる。

<授業計画及び準備学習>
1. はじめに「環境・エネルギーと材料,無機材料の特性,身近な無機材料と応用製品」
2. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの組成と構造,ゼオライトの合成と構造評価」
3. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの用途,ゼオライトの吸着材料への応用」
4. 固体の吸着・触媒特性を利用した材料「ゼオライトの触媒・環境浄化材料への応用」
5. 固体の光学特性を利用した材料「光と原子の相互作用,レーザ発光の原理」
6. 固体の光学特性を利用した材料「発光ダイオード(LED)の特性」
7. 固体の光学特性を利用した材料「ガラス光ファイバの種類と損失要因」
8. 固体の磁性を利用した材料「磁性の起源,磁性の種類」
9. 固体の磁性を利用した材料「磁区と磁壁,磁化曲線」
10. 固体の誘電性を利用した材料「誘電性の起源,結晶中の分極,誘電率の定義」
11. 固体の誘電性を利用した材料「誘電体の種類,分極曲線,ペロブスカイト型化合物」
12. 固体の誘電性を利用した材料「圧電性,焦電性,誘電体の応用」
13. 超伝導を示す固体「超伝導体の歴史,マイスナー効果」
14. 超伝導を示す固体「高温超伝導体の構造と応用」
15. 学習成果の確認(試験)

準備学習:授業計画に記されたキーワードについて調べておくこと。

<成績評価方法>
定期試験の成績を中心に,授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し,60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
講義資料をポータルシステムにより配布する。

<参考書>
「入門 固体化学」L.Smart・E.Moore 著,河本・平尾 訳(化学同人)
「工学のための無機材料科学」片山・大倉・橋本・山下 著(サイエンス社)

<オフィスアワー>
火曜日 12:15〜13:00(新宿校舎A-2066号室)

<学生へのメッセージ>
1,2年次に学習した「物理,化学,無機化学,物理化学,固体化学」などの科目が基礎となるので重点的に復習すること。


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