2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

地球環境工学II(Global Environmental Engineering II)[1B12]

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2単位
稲葉 敦 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
2年生で習得した地球環境工学の知識を基礎として、私たちが使用できる資源とエネルギーが無限ではないことを認識し、それを有効に利用することを学ぶ。また、LCAを中心とした環境影響の評価方法とその現状での対策方法を学ぶ。また、地球市民として、自分自身の生活や環境とのかかわりを考える。以下の到達目標を達成する。
・環境問題についての歴史、過去の事例の知識がある。
・地球温暖化、オゾン層破壊などの地球規模の問題について基礎的知識がある。
・LCAを中心とした環境影響の評価方法についての知識がある。
・LCAを基礎とした企業の環境経営手法について基礎的な知識がある。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
・環境問題についての歴史、過去の事例を知っている。
・地球温暖化、オゾン層破壊などの地球規模の問題について基礎的なことを知っている。
・LCAを中心とした環境影響の評価方法の基礎的なことを知っている。
・企業の環境経営の基礎を知っている。

<授業計画及び準備学習>
1.環境問題のとらえ方
  地球規模の環境問題、地域規模の環境問題等、環境問題についての考え方を整理する。
  準備学習:地球環境工学Tを復習する。
2.製品のライフサイクルとモノ作り
  鉄たプラスチックなど基礎的な物質の生産方法、廃棄物処理方法などを知る。
  準備学習:教科書を予習し、関連物質の製造方法を調べる。
3.ライフサイクルアセスメント(LCA)
  LCAの理念と実施方法について解説する。
  準備学習:LCAについてインターネットで調べる。
4.ライフサイクルインベントリ分析
  インベントリ分析の具体的な方法を解説する。
  準備学習:教科書を予習し、LCAの実施方法を調べる。
5.ライフサイクル影響評価
  LCAでの環境影響評価の実施方法を解説する。
  準備学習:教科書を予習し、環境影響の評価方法を調べる。
6.環境影響の重み付けの方法
  様々な環境影響を重み付けする方法を解説する。
  準備学習:教科書を予習し、重み付けの方法を調べる。     
7.LCAにおける配分 
  配分方法について計算例を学ぶ。
  準備学習:教科書を予習し、配分方法について調べておく。
8.LCAにおける解釈
  LCAの結果の解釈について解説する。
  準備学習:教科書を予習し、やかんの事例を整理しておく。   
9.LCAに関する国際規格 
  環境効率やカーボンフットプリントなどLCA使う国際規格について学ぶ。
  準備学習:教科書を予習し、用語をインターネットなどで調べておく。 
10.循環型社会
  廃棄物処理やリサイクルの評価方法を解説する。
  準備学習:自宅付近のごみの出し方を調べておく。     
11.ライフサイクルコスト(LCC)とペイバックタイム
  LCCの実施方法を解説する。
  準備学習:教科書を予習し、ペイバックタイムについて調べておく。     
12.地球温暖化の対策
  カーボンオフセットなどについて解説する。
  準備学習:自分の家の上下水道代、光熱費代を調べておく。
13.企業の環境経営
  企業の環境経営の考え方を解説する。
  準備学習:教科書を予習し、出てくる用語をインターネットなどで調べておく。。   
14.持続可能な消費
  持続可能な消費と生活の関係について考える。
  準備学習:持続可能な消費の意味、研究例をインターネットなどで調べておく。
15.学習成果の確認(試験)
  準備学習:前回までの総復習を行う。

<成績評価方法>
原則として中間試験またはレポート(20点)と最終試験(80点)で評価し、60点以上の者に単位を認める.
ただし3回以上欠席した学生は履修放棄とみなし成績評価を行わない。

<教科書>
演習で学ぶLCA:未踏科学技術協会編

<参考書>
文系のための環境科学入門、藤倉良・藤倉まなみ著(有斐閣)
「化学環境学」御園生誠著(裳華房)

<オフィスアワー>
新宿19階1977室:環境マネジメント工学研究室(稲葉)
事前にe-mail(a-inaba@cc.kogakuin.ac.jp)で予約することが望ましい.

<学生へのメッセージ>
環境問題について関心を持つきっかけにしてほしい。
疑問を持ち、自分で調べることができるようになってほしい。


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