2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

環境分析実験(Environmental Analytical Laboratory)[5268]

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1単位
赤松 憲樹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
後藤 純雄 非常勤講師  
内田 雅樹 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
今日の環境問題は、大気、水、土壌に大きく分けて考えることができます。実際にはそれらが複雑に絡み合ってとても厄介です。環境改善のためには、現状がどのようになっているかを正確に把握する必要があります。環境分析実験では、定量分析を中心とした滴定法と機器による簡易測定により、定量的(具体的な数値として)に環境を捉える手法を習得します。(なお、土壌については機器分析実験で行います。)

<受講にあたっての前提条件>
・化学基礎実験I,化学基礎実験II,物理化学実験,分析化学Iを履修していること
・分析化学IIを履修していることが望ましい
・環境分析化学を併せて履修することが望ましい

<具体的な到達目標>
・キレート滴定法による水の硬度測定の原理が理解できる
・酸化還元滴定法によるCOD測定の原理が理解できる
・検知管法によるガス濃度の測定の原理が理解できる
・正確な定量分析操作ができる

<授業計画及び準備学習>
環境分析実験ではいくつかのグループに班分けし、以下の3つの実験を班ごとに実施する。

実験A. キレート滴定法による水の硬度(全硬度、カルシウム硬度、マグネシウム硬度)測定
・定量分析:(キレート滴定):EDTA2Na標準液による定量
・簡易測定:パックテストによる全硬度の測定
実験B. 過マンガン酸カリウム消費量による環境水中のCOD(化学的酸素要求量)の定量
・定量分析(酸化還元滴定):過マンガン酸カリウム消費量による環境水中の有機物の定量
・簡易分析:簡易式CODメータによる環境水中の有機物の測定
実験C. 八王子校舎周辺の大気中における大気中のガス濃度の測定
・ガス検知管を用いたフィールド測定

それぞれの実験終了後にレポートを作成し、提出する。
そのレポートに基づき個別あるいはグループ毎に討論・指導を行う。

準備学習:事前に配布された実験指導書等を熟読し、また、実験ガイダンスの内容を復習し、実験内容を十分に理解した上で、測定にのぞむこと。

<成績評価方法>
3つの実験を行い、教員との討論を基にレポートを作成し提出する。試験結果を加味し、総合的に評価し、60点以上で単位を認定する。

<教科書>
2015年度版 工学院大学工学部環境エネルギー化学科「環境分析実験テキスト」
授業初回(ガイダンス時)に配布する。

<参考書>
特に定めない。

<オフィスアワー>
金曜日の実験終了後、4−201にて。

<学生へのメッセージ>
・実験は自分で操作し、結果を出すことが大切な授業です。それには実験前に予習を十分にしておくことが必要です。失敗することを恐れず、積極的に取り組んでください。
・無断欠席は認めません。病欠などやむを得ない理由で欠席する場合は、必ず授業開始までに赤松にメールで連絡すること。


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