2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

流体及び熱輸送現象演習(k)[4573]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

1単位
石川  徹 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
この科目は「流体の輸送現象」および「熱の輸送現象」の講義内容の理解をより深めてもらうために設置された演習科目です。一方、工学という面から見た場合には実際の場面への応用がとても重要となってきます。したがって、両講義科目と歩調を合わせ、各週ごとに講義の基礎的事項について計算をともなう演習を行います。

<受講にあたっての前提条件>
この流体及び熱輸送現象演習は「流体の輸送現象」・「熱の輸送現象」の演習であるから、両講義を受講していること。

<具体的な到達目標>
演習問題を実際に計算することで、「流体の輸送現象」・「熱の輸送現象」の講義内容が良く理解し、流体輸送の所要動力や熱交換器の伝熱面積を自分で求めることができる。

<授業計画及び準備学習>
1. 流動(1) 流動における物質収支:さまざまな流れの流量、流速に関する演習を行う。
2. 伝熱(1) 平板状固体壁の熱伝導:平板状固体壁の熱伝導に関する演習を行う。
3. 流動(2) 円管内の層流:円管内流れのレイノルズ数、層流の速度分布に関する演習を行う。
4. 伝熱(2) 円筒状固体壁熱伝導:円筒状固体壁の熱伝導に関する演習を行う。
5. 流動(3) 円管内の乱流:円管内乱流の指数速度分布、対数速度分布に関する演習を行う。
6. 伝熱(3) 対流伝熱:境膜伝熱係数、総括伝熱係数、伝熱抵抗に関する演習を行う。
7. 流動(4) 円管内流れの摩擦損失:円管内層流、乱流の摩擦係数、摩擦損失に関する演習を行う。
8. 伝熱(4) 境膜伝熱係数の推算:伝熱係数の推算式を用いて、さまざまな場合の境膜伝熱係数を求める演習を行う。
9. 流動(5) 充填層内の流れ:充填層内の圧力損失に関する演習を行う。
10. 伝熱(5) 相変化をともなう伝熱:凝縮伝熱、沸騰伝熱の関する演習を行う。
11. 流動(6) 流体輸送の所要動力:流体輸送に必要な所要動力に関する演習を行う。
12. 伝熱(6) 放射伝熱、地球温暖化:地球を取りまくエネルギー収支を計算し、放射伝熱と地球温暖化に関する演習を行う。
13. 流動(7) 流量、流速の測定:流量測定、流速測定に関する演習を行う。
14. 伝熱(7) 熱交換器の設計:多管式熱交換器設計に関する演習を行う。
15. 学習成果の確認(試験)
準備学習:配布された資料を基に、前回の講義内容を復習し理解しておくと同時に、返却された小テストの間違い箇所を勉強しておくこと。

<成績評価方法>
出席状況および理解度をチェックするために毎回小テストを行う。成績評価は定期試験70%、小テスト30%の割合で総合的に評価し、60点(100点満点)以上を合格とし、学生便覧に記載された基準で成績評価を行う。定期試験の受験資格は、出席率が75%(3/4)以上であること。この科目は選択科目ですが、「流体の輸送現象(流動)」、「熱の輸送現象(伝熱)」の講義内容をより理解するために、ぜひ履修して下さい。

<教科書>
演習問題のプリントを授業開始時に配布する。
指定教科書無し。

<参考書>
指定参考書無し。

<オフィスアワー>
講義の日は八王子校舎1号館の講師室にいます。質問・疑問があれば遠慮なく訪ねてきて下さい。質問等はメールでも可能です。石川 徹 E-mail : bt70148@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
輸送現象の講義に沿って、問題の解答を中心に演習を行ないます。自分でより多くの問題を積極的に解くことにより、実力を付けることが出来ます。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.