2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

物理化学演習II(Practice of Physical Chemistry II)[4364]

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1単位
長本 英俊 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
本講は「物理化学II」の授業内容について、演習を行うことによって、より理解を深めることを目的としています。演習内容は「物理化学II」の授業計画に示した内容に沿って実施します。また、演習を行う上で必要となる基礎力を復習するための演習も必要に応じて行います。皆さんが自分で考えて計算したものが正解となる喜びをshareしましょう。

<受講にあたっての前提条件>
「物理化学I」を受講済で「物理化学II」を受講していること。
計算演習が中心となるので、講義で指定された教科書、授業用ノート、数値計算用に電卓を用意して下さい。

<具体的な到達目標>
Gibbsエネルギーの計算ができ、これを用いて現象の理解ができる。
化学反応速度について速度式から反応流体の組成変化が計算できる。
化学平衡組成が計算できる。

<授業計画及び準備学習>
以下の内容についての演習問題を行う。
1.物理化学Iの復習(1):熱力学関数の基礎知識
 物理化学Iの範囲の例題や演習問題を解く。
 準備学習:「物理化学I」で行った例題の解法の復習。
2.物理化学Iの復習(2):熱サイクルでの熱の出入りや仕事
 物理化学Iの範囲の例題や演習問題を解く。
 準備学習:「物理化学I」で行った例題の解法の復習。
3.純物質の相図、相境界と相の安定性
 4章と6・1の演習問題を解く。
 準備学習: 4章と6・1の例題と自習問題を解く。
4.化学ポテンシャル、混合の熱力学
 5章前半の演習問題を解く。
 準備学習: 5・1から5・3の例題と自習問題を解く。
5.中間試験(1)
 第1回から第4回までの内容について試験する。
 準備学習:第1回から第4回までの問題を解く。
6.溶液の性質、実在溶液と活量、活量係数
 5章後半の演習問題を解く。
 準備学習: 5・4から5・9の例題と自習問題を解く。
7.反応の速さと反応次数
 22・1から22・4の演習問題を解く。
 準備学習: 22・1から22・4の例題と自習問題を解く。
8.反応速度と温度
 22・5の演習問題を解く。
 準備学習: 22・5の例題と自習問題を解く。
9.反応機構と速度式
 22・6から22・8の演習問題を解く。
 準備学習: 22・6から22・8の例題と自習問題を解く。
10.中間試験(2)
第6回から第9回までの内容について試験する。
 準備学習:第6回から第9回までの問題を解く。
11.反応進行度と化学平衡の表現
 7・1の演習問題を解く。
 準備学習: 7・1の例題と自習問題を解く。
12.反応のGibbsエネルギーと平衡組成
  p.208からp.211までの内容に関する演習問題を解く。
 準備学習: p.208からp.211までの例題と自習問題を解く。
13.反応平衡定数
  p.212からp.215までの内容に関する演習問題を解く。
 準備学習: p.212からp.215までの例題と自習問題を解く。
14.外部条件に対する平衡の変化
 7・3から7・5の演習問題を解く。
 準備学習: 7・3から7・5の例題と自習問題を解く。
15.期末試験
物理化学演習IIの内容について試験を行う。
 準備学習: 物理化学演習IIの内容の総復習。

<成績評価方法>
レポートの提出を40%、試験を60%の重みとし、成績はS(100〜90点)、A(89〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)、F(59〜0点)で評価し、S、A、B、Cを合格とする。

<教科書>
「アトキンス物理化学(上) 第8版」および「アトキンス物理化学(下) 第8版」千原秀昭・中村亘男訳(東京化学同人)
演習問題は、前もって印刷して配布する。

<参考書>
バーロー「バーロー物理化学問題の解き方」藤代亮一他著(東京化学同人)
「アトキンス物理化学問題の解き方(学生版)第8版」(東京化学同人)

<オフィスアワー>
メール(nagamoto@cc.kogakuin.ac.jp)で予約してください。

<学生へのメッセージ>
熱力学は抽象的なところがあり、予習、復習と問題を解く事、この3つがそろって、初めて「やれそうな気がする」ようになるものです。食わず嫌いにならないように。また、3年次の分離工学や反応工学の基礎ですからしっかり身に付けることを勧めます。


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