2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
数値計算法及び演習(Numerical Programming)[3374]
2単位 赤松 憲樹 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 高羽 洋充 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 科学実験を行うと,何らかのデータが得られる.これらの生データは,目的に合わせて適切に整理・処理(=計算,グラフ化など)・解析されなくてはならない.この授業では,とくに化学系の実験・研究を進めるにあたり,非常に重要なスキルである「目的に応じたデータ整理・処理」や,「現象のモデル化とシミュレーション」が,ExcelやVBAを用いて自在にできる力を身につける.
- <受講にあたっての前提条件>
- 情報処理演習I,情報処理演習IIを既習であること
- <具体的な到達目標>
- 化学系の実験・研究を進めることを想定し,必要となる以下のスキルを身につけることを到達目標とする.
1.与えられたデータを,Excelを用いて,目的に応じて整理・処理でき,必要に応じて様々なグラフ(2軸グラフ,対数グラフを含む)を作成できる 2.様々な方程式・連立方程式を数値的に解くアルゴリズムを理解する 3.ゴールシーク,ソルバー機能,VBAなどを用いて,様々な方程式・連立方程式の解を求めることができる 4.物理化学的な現象・実験結果をモデル化し,シミュレーションすることができる
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 ガイダンス,EXCELの基本操作
第2回 演習:第1回の内容 準備:情報処理演習I,情報処理演習IIのExcel部分のテキストを読んでおくこと. 第3回 グラフの描き方,最小二乗法 第4回 演習:第3回の内容 準備:第1-2回の実習内容を復習しておくこと. 第5回 VBAを用いたプログラミング 第6回 演習:第5回の内容 準備:第3-4回の実習内容を復習しておくこと. 第7回 非線形方程式の解法:二分法 第8回 演習:第7回の内容 準備:第5-6回の実習内容を復習しておくこと. 第9回 非線形方程式の解法:ニュートン法 第10回 演習:第9回の内容 準備:第7-8回の実習内容を復習しておくこと. 第11回 ゴールシーク機能を用いた方程式の解法 第12回 演習:第11回の内容 準備:第9-10回の実習内容を復習しておくこと. 第13回 ソルバー機能を用いた方程式の解法(基礎) 第14回 演習:第13回の内容 準備:第11-12回の実習内容を復習しておくこと. 第15回、第16回 前半内容のまとめ 準備:第1-14回の実習内容を復習しておくこと. 第17回 ソルバー機能を用いた物質収支の取り扱い 第18回 演習:第17回の内容 準備:第13-14回の実習内容を復習しておくこと. 第19回 ソルバー機能を用いた複雑な物質収支の取り扱い 第20回 演習:第19回の内容 準備:第17-18回の実習内容を復習しておくこと. 第21回 ソルバー機能を用いた反応を伴う物質収支の取り扱い 第22回 演習:第21回の内容 準備:第19-20回の実習内容を復習しておくこと. 第23回 VBAを使った解析プログラム作成(1) 第24回 演習:第23回の演習 準備:第21-22回の実習内容を復習しておくこと. 第25回 VBAを使った解析プログラム作成(2) 第26回 演習:第25回の演習 準備:第23-24回の実習内容を復習しておくこと. 第27回 VBAを使った解析プログラム作成(3) 第28回 演習:第27回の演習 準備:第25-26回の実習内容を復習しておくこと. 第29回,第30回 総合演習 準備:第1回〜第28回の実習・演習内容を復習しておくこと.
- <成績評価方法>
- 毎週演習課題を課す.この結果を集計し,60点以上を合格とする.
定期試験は行わない.
- <教科書>
- 毎回プリントを配布する.
教科書は指定しない.
- <参考書>
- 指定参考書なし.
- <オフィスアワー>
- 授業後に質問を受けます.あるいはメールでアポイントメントを取っていただければ適宜対応します.
赤松:居室は7-104で,E-mailアドレスはakamatsu@cc.kogakuin.ac.jp 高羽:居室は12-210で,E-mailアドレスはtakaba@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 毎週の授業と演習をきちんとこなせば,データ整理・処理が素早くできるようになり,解析的に解けない方程式を数値的に処理できるようになります.一緒に頑張りましょう.
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|