2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

物理化学II(Physical Chemistry II)[3270]

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2単位
中尾 真一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
赤松 憲樹 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
講義内容は3つに分かれており、初めに固体<=>液体<=>気体のような物質の物理的変態を、純物質および2成分溶液など簡単な混合物について学び、分離操作の基礎を理解する。次に化学反応に関して、反応の速さおよびその濃度や温度に対する依存性、速さを決める因子について学ぶ。最後に可逆反応に関して大切な化学平衡について学び、反応の平衡組成が反応にかかわる物質のギブズエネルギーを用いて予測できることを理解する。

<受講にあたっての前提条件>
物理化学Iを履修していること。

<具体的な到達目標>
相の安定性や相転移を熱力学的に記述し、議論できる
溶液の束一的性質を理解し、蒸気圧降下、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧を議論できる
化学反応の反応速度を記述することができ、議論できる
化学反応における平衡状態を熱力学的に記述し、平衡組成を議論できる

<授業計画及び準備学習>
1.物理化学Iの復習、純物質の相図と相境界
 準備学習:ギブズエネルギー(3章)の復習をしておくこと
2.相の安定性と化学ポテンシャル
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
3.相境界線
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
4.混合の熱力学
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
5.溶液の性質
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
6.実在溶液と活量、活量係数
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
7.中間試験
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
8.反応の速さと反応次数
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
9.反応速度と温度
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
10.反応機構と速度式
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
11.反応進行度と化学平衡の表現
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
12.反応のGibbsエネルギーと平衡組成
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
13.反応平衡定数
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
14.外部条件に対する平衡の変化
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
15.期末試験
 準備学習:教科書とノートを利用し、復習をしておくこと
(1〜7を赤松が担当し、8〜15を中尾が担当する)

<成績評価方法>
成績評価は定期試験の結果で評価する。中間試験(50%)と期末試験(50%)の比重で配点する。成績はS(100〜90点)、A(89〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)、F(59〜0点)で評価し、S,A,B,Cを合格とする。

<教科書>
「アトキンス 物理化学(上)第8版」 東京化学同人 P. W. Atkins、J. de Paula著 千原秀昭、中村亘男訳
「アトキンス 物理化学(下)第8版」 東京化学同人 P. W. Atkins、J. de Paula著 千原秀昭、中村亘男訳

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
特に定めません。事前にメールでアポを取ってください。
中尾真一
 居室:八王子キャンパス7号館106号室
 メールアドレス:maku@cc.kogakuin.ac.jp
赤松憲樹
 居室:八王子キャンパス7号館104号室
 メールアドレス:akamatsu@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
熱力学は抽象的なところがあり、予習、復習と問題を解く事、この3つがそろって、初めて「やれそうな気がする」ようになるものです。食わず嫌いにならないように。また、3年次の分離工学や反応工学の基礎ですからしっかり身に付けることを勧めます。物理化学演習には必ず出席してください。


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