2015年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

材料強度学(Advanced Strength of Materials)[2368]

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2単位
木村 雄二 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
マテリアル(物質・材料・素材)の物性を理解するのに必要な基礎的事項を身につける.材料科学の観点から物質の構造と材料の物性,とくに材料の力学的特性との相関についての知識を修得することができる.

<受講にあたっての前提条件>
化学,無機化学I,物理学Iを履修していること.
材料力学,材料力学演習,機械工学・材料加工学概論を並行履修していることが望ましい.

<具体的な到達目標>
(1)物質の構造と材料の機能性,とくに材料の力学的特性との相関を理解することができる.
(2)代表的な力学試験である引張試験で得られる応力−ひずみ図から物性値を読み取ることができる.
(3)金属の変形機構,強化方法についての知識が得られる.
(4)材料の破壊のメカニズムに関する知識が得られる.

<授業計画及び準備学習>
以下の項目を15週にわたり展開する.
1.なぜ材料の科学と工学を学ぶのか?(1w:1巻 p.1-9)
2.原子の構造と原子間結合(2w:p.11-25,3w:p.25-35)
3.結晶性固体の構造(4w:p.37-47,5w:p.47-61,6w:p.61-71)
4.固体の中の不完全性(7w:p.73-85,8w:p.85-97)
5.材料の力学的特性(9w:2巻p.1-18,10w:p.18-37)
6.転位と強化機構(11w:p.39-60,12w:p.60-67)
7.破壊(13w:p.69-95,14w:p.95-122)
期末試験(15w)

上記の巻,ページは教科書の各項目該当ページである.

準備学習:前回までの内容を理解し,次回の教科書該当ページを熟読しておくこと.

<成績評価方法>
内容のまとまりごとに実施する確認テスト、および定期試験の合計で総合的に評価する。60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
材料の科学と工学[1]材料の微細構造 W.D.キャリスター著,入戸野修 監訳,培風館
材料の科学と工学[2]金属材料の力学的性質 W.D.キャリスター著,入戸野修 監訳,培風館

<参考書>
『材料科学2:材料の強度特性』 Craig R.Barrett、William D.Nix、Alan S.Tetelman共著、井形、堂山、岡村共訳(培風館)

<オフィスアワー>
火曜日 11:00-12:30 講師室,E-mail:kimura@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
環境・エネルギー関連システムを設計・開発するにはマテリアルサイエンス(材料科学,物質科学)の知識が必須である.この科目は材料を学ぶ上での基本的な事項が詰まっており,材料力学,材料力学演習,機械工学・材料加工学概論,環境エネルギー化学実験Cと密接なつながりがある.


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