2015年度工学院大学 第1部応用化学科

細胞工学(Cell Engineering)[4D27]

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2単位
今村 保忠 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
杉山 健二郎 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
生命の基本的な単位は細胞である.動物や植物、さらに微生物も細胞からできている。微生物を含めた細胞の利用法について学習する。特に、遺伝子組換え技術(遺伝子工学)、細胞培養法について重点を置いて説明する。幹細胞の利用やその再生医療への展開がホットなテーマになっており、トピックスとして取り上げる。

<受講にあたっての前提条件>
生物化学I〜III,細胞生物学,分子生物学,遺伝子工学,免疫化学を修得あるいは並行履修することが望ましい。

<具体的な到達目標>
1)細胞そのものを理解する。
2)古来から物質生産(発酵生産)に使われてきた微生物の利用技術が現代に生きていることを学ぶ。
3)再生医療を中心に、動物細胞の利用を考える。
4)資源、食糧、地球環境問題などの解決の主役となる植物細胞の利用を考える。

<授業計画及び準備学習>
1.細胞:いきものは「細胞」でできている(今村)
2.微生物利用:古典的発酵から発酵工業へ(杉山)
3.微生物の多面的利用:固定化酵素、バイオエタノール、バイオレメディエーションなど(杉山)
4.遺伝子操作:遺伝子工学の基本技術(杉山)
5.異種タンパク質の生産:遺伝子操作によりヒトのタンパク質を大腸菌や酵母に作らせる(杉山)
6.植物細胞:植物細胞の培養と分化全能性(杉山)
7.植物細胞:遺伝子組換え作物の創生(杉山)
8.植物細胞の利用:資源、地球環境問題などの解決の切り札となる(杉山)
9.動物細胞:動物細胞を培養する(今村)
10.動物細胞の利用:組換えタンパク質の産生と利用(今村)
11.モノクローナル抗体の作成と利用(今村)
12.細胞外マトリックス成分とその利用(今村)
13.幹細胞(今村)
14.再生医療 (今村)
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
期末試験の結果で評価する。
期末試験では,授業で取り上げた話題を理解し,適切に表現できるかが問われる。

<教科書>
「細胞工学の基礎」(永井、富田、長田)(2004、東京化学同人)および参考資料(配布)

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
授業の前(約1時間)と後(フリー)。メールで連絡することが望ましい。
新宿居室は2065室


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