2015年度工学院大学 第1部応用化学科

有機物質化学(Organic Material Chemistry)[3B23]

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2単位
阿部 克也 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
有機物質が私たちの身の回りで広く利用されていること,生体内において重要な働きをしていることや時には悪影響を及ぼしていることを理解する。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学I,有機化学II,有機化学IIIを受講していること。

<具体的な到達目標>
私たちの生活で使用しているものを化学の目で具体的に見れるようになること。

<授業計画及び準備学習>
1. 有機物質化学について
  有機物質が私たちの身の回りで広く利用されていることを概説する。
2. 色素の種類と構造1
  色と光・化学構造について解説する。
3. 色素の種類と構造2
 生体内における色素の役割,色素を用いた太陽電池について解説する。
4. 表示材料の種類と構造1
  液晶とはなにか?,液晶の種類,液晶ディスプレイの原理について解説する。
5. 表示材料の種類と構造2
  有機ELとはなにか?,有機ELの種類,有機ELディスプレイの原理について解説する。
6. 機能性低分子1
  植物ホルモンの種類と生理作用について解説する。
7. 機能性低分子2
  におい分子の構造と香料について解説する。
8. 分子認識に関わる物質の構造と機能1
  分子認識に関わる力について解説する。
9. 分子認識に関わる物質の構造と機能2
  ホストゲストの化学について解説する。
10. 生物機能性材料1
  シクロデキストリンについて解説する。
11. 生物機能性材料2
  生物有機化学から見た機能性材料の開発について解説する。
12. 環境汚染物質の種類と構造1
  環境汚染物質の化学構造,毒性について解説する。
13. 環境汚染物質の種類と構造2
  環境ホルモンの分類,作用機構について解説する。 
14. まとめ
15. 定期試験

<成績評価方法>
定期試験による100点評価で行う。60点以上で合格とする。

<教科書>
「指定教科書なし」

<参考書>
「色素の化学と応用」松岡賢著(大日本図書)
「生物有機化学」宍戸昌彦ら著(裳華房)
「入門ケミカルバイオロジー」入門ケミカルバイオロジー編集委員会(オーム社)

<オフィスアワー>
授業の前後。それ以外でもメールで約束の上,対応可。
bt10335@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
様々な有機物質が私たちの生活と密接に関わりをもっていることを学びとりましょう。


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