2015年度工学院大学 第1部応用化学科

化学基礎実験I(Basic Experiments in Chemistry I)[0097]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
吉田 直哉 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
山口 和男 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
2年次以降に学習するすべての実験科目および卒業研究で使用する基本的な実験器具および化学物質の取り扱い、基本操作、実験技術を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
●遅刻欠席をしないよう体調管理に留意すること。
●安全かつ効率よく実験できるよう、毎回、図書館等で事前調査を十分に済ませていること。
●先進工学部科目「化学実験」(第1Qないし第2Q)を履修し,担当教員から単位認定相当の成績評価を受けていること.

<具体的な到達目標>
(1)実験に慣れ親しみ、実験を安全に進めるための心得・態度を身につけることができる。
(2)ガラス器具や測定装置を正しく取り扱うことができる。
(3)種々の化学物質をその状態・性質に合わせ取り扱うことができる。
(4)実験中に起こる種々の変化を注意深く観察し、進行中の変化の意味を洞察できる。
(5)実験操作、得られたデータ・結果を正確に記述、考察したレポートを書ける。

<授業計画及び準備学習>
1.全体説明 ―実験の意義、実験上の注意、実験ノート・レポートの書き方―
2.実験廃水処理施設見学
3.ガラス器具の洗浄・乾燥
4.液体試料(大量、少量)、固体試料の分取法とはかり方(計測器、電子天秤、ノギスの使い方)
5.実験データの取り扱い方(精度、平均値)、有効数字(加減乗除)
6.ガラス細工 ―ピペットをつくる―
7.重量分析 ―結晶硫酸銅中の結晶水の定量―
8.SI単位系(SI単位、単位換算、次元解析)、グラフと実験式
9.身近にある酸性・アルカリ性の物質(I)―植物由来色素の性質―
10.中和滴定(I)―水酸化ナトリウム標準溶液の調製と標定―
11.質量と物質量(原子量、分子量、物質量)
12.身近にある酸性・アルカリ性の物質(II)―指示薬の性質―
13.中和滴定(II)―水酸化ナトリウム標準溶液による塩酸の滴定―
14.濃度(物質の濃度単位、溶液の濃度)
15.学習成果の確認(筆記試験)

<成績評価方法>
出席状況、レポート評価、実験ノート評価、演習評価および筆記試験を総合して評価する。60点以上を合格とする。

<教科書>
学科で作成した実験書を用いる。

<参考書>
下記の書籍を必要に応じて、図書館等で閲覧して下さい。
1.第7版 実験を安全に行うために(化学同人)
2.第3版 続 実験を安全に行うために(化学同人)
3.実験データを正しく扱うために(化学同人)
4.理系なら知っておきたい ラボノートの書き方 改訂版(羊土社)
5.化学を学ぶ人のレポート・論文・発表マスターガイド(化学同人)

<オフィスアワー>
水曜日10:00-11:30, 17:00-18:00
八王子キャンパス12号館309号室
上記時間以外でも可能なので,訪問前に下記アドレス宛にメールし,アポイントを取って下さい.
nyoshida@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
実技系科目(実験、演習)は実地に体験して学習する科目です。全時間、無遅刻、無欠席が基本ですので、健康管理に十分注意してください。無断欠席、遅刻はしないでください。ただし、体調不良の場合は無理せず、医療機関で診てもらってください。その場合は、医療機関の領収書、保証人の確認書類を担当スタッフまで提出して「病気による欠席」の報告をして下さい。
 授業の注意・説明は、静かによく聞いてください。そうしないと危険です。さらに、予習をして実験に臨むとともに、十分に復習し、わからないことは早い時期に担当スタッフまで質問する習慣をつけてください。

<備 考>
本年度は,夏期集中科目として開講します.
履修条件,日程および注意事項は,該当者に個別に連絡します.


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.