2015年度工学院大学 第1部応用化学科

有機化学II(Organic Chemistry II)[2165]

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2単位
南雲 紳史 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
有機化学Iで学んだ有機電子論の展開として共鳴理論を学ぶ。また、それらの理論を基に芳香族、ハロゲン化アルキルなどの構造、性質、反応などについて理解を深める。また、有機化合物の立体構造について学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
有機化学Iの内容に関して、理解が進んでいる事。できれば、3回目の講義ぐらいまでに教科書の1章から3章までの章末問題を全て行い、その正解率が8割程度になるまで繰り返すことが望ましい。

<具体的な到達目標>
共鳴構造を書ける。
キラルについて説明でき、不斉炭素の絶対配置を明示できる。
ベンゼン誘導体の反応に関して反応機構を明示でき、位置選択性を予測できる。
求核置換反応、脱離反応の反応機構を明示できる。

<授業計画及び準備学習>
1. 共鳴理論
2. 共役ジエンの反応
3. 芳香族性
4. 芳香族求電子置換反応
5. Friedel-Crafts反応
6. 置換基効果
7. 立体化学1:アルカンの立体配座
8. 立体化学2:シクロアルカンの立体配座
9. 立体化学3:鏡像異性体とRS配置
10. ジアステレオマー、メソ化合物
11. グリニヤル試薬、酸化還元反応の見極め方
12. ハロゲン化アルキルのSN2反応
13. ハロゲン化アルキルのSN1反応
14. ハロゲン化アルキルの脱離反応(E1,E2)
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法>
全開講数の3分の2以上を出席した上で、定期試験の成績が60点以上の者に対して単位を認める。ただし、講義中におこなう演習問題の内容を最大5%(合格点に対する)まで加味する。

<教科書>
マクマリー有機化学概説(東京化学同人)

<参考書>
マクマリー有機化学(上,中) 第6版(東京化学同人)
HGS分子構造模型(丸善)

<オフィスアワー>
火曜日午後、木、金、土(17号館357号室)

<学生へのメッセージ>
有機化学は基幹化学なので講義に出席し、しっかり理解することが大切。疑問を持ちながら勉強すれば、より早く理解できる。


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