2015年度工学院大学 第1部応用化学科
○有機化学II(Organic Chemistry II)[2165]
2単位 南雲 紳史 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- 有機化学Iで学んだ有機電子論の展開として共鳴理論を学ぶ。また、それらの理論を基に芳香族、ハロゲン化アルキルなどの構造、性質、反応などについて理解を深める。また、有機化合物の立体構造について学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 有機化学Iの内容に関して、理解が進んでいる事。できれば、3回目の講義ぐらいまでに教科書の1章から3章までの章末問題を全て行い、その正解率が8割程度になるまで繰り返すことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 共鳴構造を書ける。
キラルについて説明でき、不斉炭素の絶対配置を明示できる。 ベンゼン誘導体の反応に関して反応機構を明示でき、位置選択性を予測できる。 求核置換反応、脱離反応の反応機構を明示できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 共鳴理論
2. 共役ジエンの反応 3. 芳香族性 4. 芳香族求電子置換反応 5. Friedel-Crafts反応 6. 置換基効果 7. 立体化学1:アルカンの立体配座 8. 立体化学2:シクロアルカンの立体配座 9. 立体化学3:鏡像異性体とRS配置 10. ジアステレオマー、メソ化合物 11. グリニヤル試薬、酸化還元反応の見極め方 12. ハロゲン化アルキルのSN2反応 13. ハロゲン化アルキルのSN1反応 14. ハロゲン化アルキルの脱離反応(E1,E2) 15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 全開講数の3分の2以上を出席した上で、定期試験の成績が60点以上の者に対して単位を認める。ただし、講義中におこなう演習問題の内容を最大5%(合格点に対する)まで加味する。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説(東京化学同人)
- <参考書>
- マクマリー有機化学(上,中) 第6版(東京化学同人)
HGS分子構造模型(丸善)
- <オフィスアワー>
- 火曜日午後、木、金、土(17号館357号室)
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学は基幹化学なので講義に出席し、しっかり理解することが大切。疑問を持ちながら勉強すれば、より早く理解できる。
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