2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科

工業数学B(Engineering Mathematics B)[5D02]

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2単位
金野 祥久 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
『ベクトル解析』の基礎(ベクトルの四則演算,微分演算等)ならびに『確率・統計』の基礎(記述統計,確率分布,推測統計)を身につける.

(JABEE学習・教育目標)
「機械システム基礎工学プログラム」(C) ◎

<受講にあたっての前提条件>
本科目を履修する前に「数学I」、「数学II」、「数学演習I」、「数学演習II」、「線形代数学I」 を修得しておく必要がある。本科目の内容は、多くの専門科目の基礎である。そのため、本科目を習得することで他の応用科目を履修する際にその理解が円滑になる。

<具体的な到達目標>
ベクトルの四則演算および微分演算を理解し,応用できること.
記述統計,確率分布,推測統計を理解し,応用できること.

<授業計画及び準備学習>
【ベクトル解析】
1.[ガイダンス] スカラーとベクトル,ベクトルの加減
2.[基礎演算] スカラー積とベクトル積,空間図形
3.[基礎演算] ベクトルの微分
4.[基礎演算] 接線と法線,曲率,捩れ率
5.[微分演算] スカラーの勾配,ベクトルの発散,回転
6.[微分演算] 線積分
7.[微分演算] ベクトル解析のまとめ

【確率・統計】
8.[記述統計] 統計用語,基本統計量およびヒストグラム
9.[確率分布] 正規分布および中心極限定理
10.[推測統計] 母集団,標本,仮説検定
11.[推測統計] 統計的推定
12.[推測統計] 統計的推定
13.[推測統計] 共分散,相関係数
14.[推測統計] 確率・統計のまとめ
15.学習成果の確認(期末試験)

準備学習:各回とも授業用ビデオ教材を用いて予習すること.また授業中に実施する演習問題を復習すること.

<成績評価方法>
授業中に演習問題(ミニテスト形式)を課す.授業中の演習20%+定期試験80%により成績を評価する。
『ベクトル解析』と『確率・統計』のいずれも60点以上の受講者に単位を与える.
『ベクトル解析』での成績と『確率・統計』の成績の平均を,工業数学Bの総合評価とする.

<教科書>
2年次の正規クラスで使用した教科書をそのまま使用する.

<参考書>
【ベクトル解析】
「ベクトル解析の基礎」寺田文行・木村宣昭 共著(サイエンス社)
「ベクトル解析」 矢野健太郎,石原 繁 著(裳華房)

【確率・統計】
「完全独習 統計学入門」小島寛之著(ダイヤモンド社)
「やさしく学べる統計学」石村園子(共立出版株式会社)
「統計解析がわかる」涌井良幸、涌井貞美(株式会社技術評論社)

<オフィスアワー>
前期・金曜日の授業終了後(新宿校舎17階)
これ以外の時間帯の質問、及びメールでの質問などは、以下のメールアドレスまで。
konno@researchers.jp

<学生へのメッセージ>
【ベクトル解析】
2次元あるいは3次元空間内の基本的な運動を記述するのに必要なだけではなく、力学,流体力学,電磁気学など様々な分野で頻繁に用いられ,それらの学習に必要不可欠な道具である。ベクトルを活用できると各種力学を理解しやすくなるので,予習・復習によって基本演算を身に付けてほしい.

【確率・統計】
これまでに学んだ数学を今一度復習した上で受講することが望ましい。本科目の内容は、自然科学のみならず、社会科学の基礎にもなっている。表層だけ理解するのではなく、本質的な理解と共に解法を体得してほしい。そのためにも単にやり方を覚えるのではなく、時間を掛けて試行錯誤しながら、愚直に考え抜くことを大切にしてほしい。

<備 考>
第1回を除くすべての授業で,授業用ビデオ教材を用いた反転授業を実施する.
受講生は授業時間外にビデオ教材を受講すること.授業時間中は演習および解説を行う.

<参考ホームページアドレス>
http://fluid.mech.kogakuin.ac.jp/~minnie/for_students/


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