2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科
○線形代数学I(Linear Algebra I)[4C02]
2単位 江澤 潤一 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 線形代数学は工学・理学の専門分野を学ぶ上で必須の基礎となる科目である。本講義では,数ベクトルと行列の取り扱いに慣れ親しみ,行列式の性質を理解し,行列式の具体的な計算を習得する。さらに,連立一次方程式を行列式を用いて解く手法を理解する。これが出来たとき,線形代数学の奥深さと美しさに気が付くだろう。
- <受講にあたっての前提条件>
- 高等学校で習得する数学の知識のみを前提とする。
- <具体的な到達目標>
- ベクトルと行列の概念を理解する。
行列式を計算できるようなる。 行列式を用いて連立一次方程式を解けるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第 1週 数ベクトルと行列,行列の演算(09/17)
第 2週 行列の分割,行列と連立一次方程式(09/24) 第 3週 理解度の確認(小テストと解説)(10/01) 第 4週 連立一次方程式,行列の基本変形,行列の簡約化(10/08) 第 5週 行列の簡約化(続き),連立一次方程式の性質(10/15) 第 6週 正則行列,逆行列,逆行列の計算(10/22) 第 7週 理解度の確認(小テストと解説)(10/29) 第 8週 置換(11/05) 第 9週 行列式の定義と性質(11/12) 第10週 行列式の計算(11/26) 第11週 理解度の確認(小テストと解説)(12/03) 第12週 余因子行列,余因子展開(12/10) 第13週 余因子行列とクラメルの公式(12/17) 第14週 線形代数学のまとめ(12/24) 第15週 学習成果の確認
- <成績評価方法>
- 1)可能な限り頻繁に,それ以前の授業内容を題材に小テストを実施する。小テストの総合点を100点満点で評価し,A点とする。
2)定期試験は,100点満点で評価し,B点とする。 3)最終評価点Fは,F=A*(1-X)+B*Xである。Xは,X>0.5の範囲で総合的に決める全学生に共通の係数である。Fが60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 講義要旨を配布する。
「入門 線形代数」三宅敏恒著(培風館)
- <参考書>
- 講義の中で必要に応じて指示する。
- <オフィスアワー>
- 木曜日16:20-16:40講師室
- <学生へのメッセージ>
- 1. 自分の手を動かして,数多くの例を計算してみることが重要である。なるべく具体的な応用例を取り上げるので,労を惜しまず勉強すること。
2. 演習の時間がとれないので,ホームワークとして授業でとりあげた問題を再度解き完全に理解すること。 3. 理解にはステップを踏む必要があるため,1,2をきちんと行って,各回の授業内容を体得することが肝要。
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