2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科

機械システム実験及演習(Basic Experiments on Mechanical Systems Engineering)[2C04]

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2単位
桐山 善守 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
八戸 英夫 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
高信 英明 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
小林 光男 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
大石 久己 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 機械システム工学上の重要な項目について実験を行う.実際の現象を体験し,データの計測・処理・解析・考察と,報告書作成と説明の演習を行い,実験計画・遂行能力,計測・解析・考察能力,理論的記述力,口頭発表能力を磨き,機械システム工学の総合的な理解力とデザイン能力を養うことを目的とする.また,グループでチームワーク力の育成に関する課題に取り組み,チームの報告書をまとめ発表することで,プレゼンテーション力とチームワーク力を養う.

<受講にあたっての前提条件>
 受講条件は定めないが,1,2年次の全ての科目と関連がある.1,2年次の内容を確認し,理解不十分な点については復習しておくこと.レポートをまとめるためには,今までに学習した内容を全て使うことになる.さらに,3年前期に設置された同時進行の専門科目も関連が深い.授業の内容と関連付けてレポートをまとめるとよい.また,「機械システム基礎演習」と同様に各人の学習に加え,チームワーク力を発揮し,実験グループとしてチーム力が必要となる.
 本科目の修得後は,実験の経験,レポートのまとめ方の学習を後期の科目の履修に活かしたい.特に,「機械システム設計総合演習」,「セミナー」,「卒業論文」を履修することによって,機械システム工学の総合的能力を養うことになる.

<具体的な到達目標>
<具体的な学習・教育到達目標>
 「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育到達目標と関連し,以下を目標とする.
◎(D-3) 機械工学とシステム工学の専門分野を踏まえて,実験課題の説明ができる.
◎(E-2) 実験課題の解決目標を立て,それに至るまでの過程を分析してレポート完成までの計画をデザインできる.
◎(E-4) チームでアイデアを出し合って問題を検討し,チームのプレゼンテーションと,報告書を示すことができる.
◎(F-2) 実験レポートを基本的ルールにしたがって作成できる.

<学位授与の方針>
2○,3−1○,3−3◎,4−2○,5○
2.専門分野の知識の修得
(2-1)学部学科毎に示された専門分野の基礎知識を修得している
3.汎用的問題解決力の修得
(3-1)現在社会の問題から解決すべき課題を抽出でき,それに取り組む姿勢を備えている.
(3-3)日本語を用いて,自らの考えを理論的にまとめ,適切に表現できる.
4.道徳的態度と社会性の修得
(4-2)豊かな人間性を備え,相手を理解・尊重しつつ,チームの成果に貢献することができる.(チームワーク力)
5.創成能力の習得
(5-1)上記の知識や能力を具体的な問題に応用し,制約条件下で課題を解決できる解を提案できる.

<授業計画及び準備学習>
第1回目にレポートの書き方の初回演習を行う.予めテキストを購入して持参すること.表紙裏面の注意と1章を熟読しておくこと.
 以下の5テーマを各班に分かれて全てを行う.報告書は各人で作成する.
1.「ロボット制御のアルゴリズムとプログラミング」高信
2.「管理工学実験(作業の分析と評価)」八戸
3.「金属材料の引張試験と硬さ試験」小林
4.「DCモータの特性計測実験」大石
5.「チームワーク力課題」全教員

※受講の順番は各班によって異なる.学期はじめの学科ガイダンスで配付する授業日程表など履修に必要な資料を受け取り,第1回目の初回演習で実験ならびにレポート作成の注意と演習を行う.学科ガイダンスと初回演習を必ず受講すること(出席をとる).
また,各実験には,予めテキストを熟読して実験内容を確認し,実験の準備をして出席すること.テーマにより,小テストを行う場合もある.
実験課題は,各班の日程に従って実験とレポート作成演習を原則2週で順次行う.詳しくは,初回演習で確認して15週分の授業計画を立てること.
課題の受領状況を17階掲示板に示すので,課題ごとに確認して必ず全て完了すること.

<成績評価方法>
 実験4テーマの実施状況,レポートの内容,レポートについての質疑応答に対して,テーマ別にそれぞれ100点満点で評価し,「チームワーク力課題」が60点以上,かつ,実験4テーマの平均点が60点以上のものに単位を認める.ただし,平均点が60点以上でも実験のレポートが1テーマでも受領されなかった場合は不合格とする.また,初回演習の課題の提出が不十分な場合は減点する.そのため,初回演習と5テーマ全てを必ず受講し,レポート作成と質疑応答の演習を行い,受領の検印を受けること.実験の各テーマは,レポートを最終的に受領されたことをもって完了とする.提出しただけでは点数はつかないので注意すること.チームワーク力の詳しい評価については,別途ガイダンスを行うので確認すること.
 「機械システム基礎工学プログラム」に関連した学習・教育到達目標
 (D-3)と(E-2)は,実験課題の実施,データの解析と検討,結果をまとめることで達成され,レポートの内容,レポートについての質疑応答によって評価される.
 (E-4)は,チームワーク力課題を実施することで達成され,最終報告に至るまでの過程とプレゼンテーションで評価される.
 (F-2)は,各課題のレポート,チームワーク力課題のプレゼンテーションと報告書をまとめることで達成され,チームワーク力課題の報告書の内容・質疑応答によって評価される.

<教科書>
 指定の資料を生協で販売する.予め購入して初回のガイダンスに持参すること.表紙裏面の注意と1章を熟読しておくこと.

<参考書>
 特に定めないが,1,2年次の授業で使用した教科書,参考書,資料等が参考となる.また,図書館での調査も有効である.

<オフィスアワー>
 担当教員ごとに定めている.実験レポートの返却方法とあわせて,説明時に確認する.

<学生へのメッセージ>
 3年前期の必修科目であり,卒論着手のためには必須である.各班に分かれてそれぞれの日程で課題を行うことになる.必ず学科ガイダンスと初回演習に出席し,前期の授業計画を立て,全ての課題を確実に完了するようにしてもらいたい.課題内容が多く時間を要する科目であるが,担当教員との課題のやりとりをしっかり行えば,確実に修得できる科目でもある.特に,以下の三つを実践することを勧める.
(1) 実験の予習を行って事前に実験内容を確認しておく.
(2) 実験中からデータの処理方法を確認し,直ぐにデータ処理ができるようにし,実験中から処理を始める.
(3) 実験後,直ちにデータ処理し,不明な点があれば後回しにしないで担当教員に質問するなど,直ぐに対策を考え行動する.


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