2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科

自動車工学(Motor Vehicles)[1D03]

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2単位
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
原田 省三 非常勤講師  
山本 崇史 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
若林 勝司 非常勤講師  
田中 淳弥 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
代表的な交通機械である自動車を設計・生産する技術者が知っておくべき、基礎知識を体系的に学ぶ。最新の技術動向とともにエネルギー資源/環境問題及び交通事故0を目指す新しい自動車技術等を見据えた将来展望にも触れる。

<受講にあたっての前提条件>
「物理学I」、「物理学II」、「工業力学及演習I」、「工業力学及演習II」等の専門基礎科目で与えられた知識を持っていることが望ましい。また、「自動車運動工学」を受講していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
具体的な到達目標は以下のとおりである。(1)自動車の技術史と交通機械の将来展望を理解する、(2)自動車の走行抵抗(空気抵抗=各種流れの抵抗を含む)の計算ができること、(3)運動の法則に基づき自動車の加速度、速度の計算ができること、(4)内燃機関の特性から走行性能曲線を描くことができること、(5)動力伝達系とその機構の力学、(6)自動車の振動制御と騒音防止を理解する、(7)人間工学に基づく人間‐自動車システムを理解する、(8)自動車に搭載されつつある情報/メディア機器とその将来を理解する
(JABEE学習・教育到達目標)
[機械システム基礎工学プログラム]:(D)◎
(JABEEキーワード)
[機械システム基礎工学プログラム]:運動の法則、交通機械、技術史、各種流れの抵抗、内燃機関、ガスタービン、機構の力学、振動制御、人間工学、情報/メディア機器、物流/輸送システム
[前提となる基礎知識と習得後の展開]
「物理学I」、「物理学II」、「工業力学及演習I」、「工業力学及演習II」、「流体力学」、「工業熱力学」、「機械力学」、「制御工学I」、「制御工学II」、「自動車運動工学」の知識を総合化して学習することで、機械システム工学科で学んだ科目について、自動車技術を通じて鳥瞰する役割を持つ。

<授業計画及び準備学習>
1.総論 自動車の技術史,生産の現状,資源エネルギー問題,環境への影響,経済への効果、交通機械としての将来の姿。自動車と関連する工学の分野。(担当:原田)
  準備学習:教科書等を読んでおくこと(以下14まで、同様)
2.エンジンの構造と性能(I) (担当:田中)  
3.エンジンの構造と性能(II)(担当:田中)  
4.動力性能 その1 走行抵抗――ころがり抵抗,空気抵抗(各種流れの抵抗),勾配抵抗,加速抵抗(担当:原田)  
5. 動力性能 その2 内燃機関の特性と駆動力および走行性能曲線図,運動の法則から求める走行性能(発進加速,最高速度,登坂性能,制動性能),演習(小テスト)(担当:原田)  
6.操縦安定性その1 (タイヤの力学,サスペンション,ステアリング)(担当:野崎)  
7.操縦安定性その2 (操縦性・安定性,運動性能)(担当:野崎)  
8.操縦安定性その3 (乗り心地,ブレーキ機構)(担当:野崎)  
9.操縦安定性その4 (制動安定性,新しい自動車技術)(担当:野崎)  
10.操縦安定性その5 (人間−自動車系の運動,ドライビングシミュレータを用いた操縦安定性研究)(担当:野崎)   
11.自動車と道路交通システム)(担当:若林)   
12.自動車の新しい交通システム(物流/輸送システム,自動車の知能化、ITS)(担当:若林)   
13.車体構造設計&音・振動 その1 (車体構造最適化、車体&駆動系振動、騒音、騒音防止、振動制御)(担当:山本)   
14.車体構造設計&音・振動 その2(担当:山本)   
15.定期試験(担当:野崎)   

<成績評価方法>
講義中に指示する「演習」(小テスト&宿題)を評価に加味する。「演習」の内容は<授業のねらい>と<具体的な到達目標>に深く関連しており、これを提出することが単位取得には欠かせない条件になる。その上で、最終回に行う試験による評価を行う。演習点(30%)と最終回に行う試験(70%)の合計が60点以上であれば、[機械システム基礎工学プログラム]の学習.教育目標(D)が達成され,合格とする。

<教科書>
「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008)

<参考書>
「環境工学入門」鍋島、森棟、是松(産業図書)

<オフィスアワー>
野崎:講義後質問受けます。あるいは、メール等で確認ください。

<学生へのメッセージ>
自動車の今と未来を考えましょう。


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