2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科

電気工学II(Electrical Engineering II)[1C04]

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2単位
仲神 芳武 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
 電気工学IIでは、電気工学Iの基礎理論にひき続き、
電子回路、電気計測について学ぶとともに、電気工学の関連技術ではあるが機械システム必須のメカトロニクスの要素技術の概要と電気工学の応用としての電気機器等について、その基礎を修得する。

<受講にあたっての前提条件>
「電気工学I」を履修、習得する必要がある。

<具体的な到達目標>
1)なぜ電子回路が必要か、どのような回路があるのか、その動作原理を理解し必要に応じて使用できるようになる。
2)計測器の動作原理及びその使用方法を理解し、的確に使用できるようになる。
3)電気エネルギーと機械エネルギーとの変換について理解を深める。
(JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D(◎) 
 「機械システム基礎工学プログラム」:D
(JABEEキーワード)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:エレクトロニクス 
 「機械システム基礎工学プログラム」:電磁気学、アナログ・ディジタル回路、アクチュエータ、センサ

<授業計画及び準備学習>
第1週.ガイダンス。電子回路部品の基礎知識の復習。
    準備学習:電気工学Iを復習しておくこと。

第2週.電子工学と電子回路の全般について説明をし、さらに個々の機能回路(整流回路、増幅回路)について学ぶ。
    準備学習:教科書6.1〜6.3節を読んで理解、受講後は演習問題(P.148〜)を解いて理解を深める。

第3週.電子回路の中の発振回路、変調回路及び復調回路について学ぶ。
    準備学習:教科書6.4,6.5節を読んで理解、受講後は演習問題(P.148〜)を解いて理解を深める。

第4週.オペアンプの基本機能とその応用回路について学ぶ。
    準備学習:教科書6.3節(3),(4)を読んで理解、受講後は演習問題(P.148〜)を解いて理解を深める。

第5週.パルス回路およびディジタル回路の基礎について学ぶ。
    準備学習:教科書6.6節(2)を読んで理解、受講後は演習問題(P.148〜)を解いて理解を深める。

第6週.電気諸量のうち基本的な電圧・電流・電力の測定及びインピーダンスの測定法について学ぶ。
    準備学習:教科書7.1,7.2節を読んで理解、受講後は演習問題(P.172〜)を解いて理解を深める。

第7週.高周波の電圧・電流・電力の測定、ディジタル計測器、波形の観測と記録について理解を深め必要に応じて使用できるようにする。
    準備学習:教科書7.3〜7.5節を読んで理解、受講後は演習問題(P.172〜)を解いて理解を深める。

第8週.電気応用計測。測定対象現象により、どのようなセンサがあるのか、そのセンサを如何に使い、どのように構成すればよいかについて理解を深める。
    準備学習:教科書7.6節を読んで理解、受講後は演習問題(P.172〜)を解いて理解を深める。

第9週.主な制御用センサと、その利用する物理的効果ついて理解を深める。
    準備学習:教科書9.5節、および配布プリントを読んで理解しておくこと。

第10週.電磁誘導とアクチュエータへの応用。電気サーボモータの原理と特性について学ぶ。
    準備学習:教科書9.5節、および配布プリントを読んで理解しておくこと。

第11週.モータ駆動制御システムの有効性について理解を深める。
    準備学習:教科書9.5節、および配布プリントを読んで理解しておくこと。

第12週.先進アクチュエータの種類とその動作原理および特性について理解を深める。
    準備学習:教科書9.5節、および配布プリントを読んで理解しておくこと。

第13週.メカトロニクスを利用した生産システムについて、その主な種類と動作形態の概要を学ぶ。
    準備学習:教科書9.5節、および配布プリントを読んで理解しておくこと。

第14週.電力用機器。発電機、変圧器の動作原理と特性について理解を深める。
    準備学習:教科書8.3〜8.5節を読んで理解、受講後は演習問題(P.195)を解いて理解を深める。

第15週.学習成果の確認(試験)。
    準備学習:前回までの総復習を行うこと。

<成績評価方法>
 基礎力ならびに応用力がついたかどうかを、原則として定期試験によって成績を評価し、60点以上の者に単位を認める。
 ただし、試験の点数が50点以上60点未満の者で、演習および宿題の内容が十分であると認められる場合には合格(60点)とする。なお、出席せず試験のみ受けた者は採点しない。

<教科書>
「電気・電子工学概論」 押本 愛之助・岡崎 彰夫 共著(森北出版)

<参考書>
「メカトロニクス入門」 竹田 晴見著(昭晃堂)
「電子回路学入門」 小原 治樹著(コロナ社) 

<オフィスアワー>
月曜日 14:40〜15:30(新宿校舎・講師室)


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