2015年度工学院大学 第1部機械システム工学科
 
△物理学実験(Experiments in Physics)[2206]
 
 
1単位 渡部 隆史 教授  [ 教員業績  JP  EN ] 田坂 由貴 非常勤講師   北川 祐太朗 非常勤講師   秋山 永治 非常勤講師   小麦 真也 准教授   清水 崇文 非常勤講師   田邊 誠 非常勤講師  
 
- <学位授与の方針>
 
| ◎ | 1. 基礎知識の習得 |   | 2. 専門分野知識の習得 |   | 3. 汎用的問題解決技能 |   | 4. 道徳的態度と社会性 |   | 5. 創成能力 |  
  
- <授業のねらい>
 
- 物理学に限らず,理工学を学ぶ上では理論を学び(講義),理論を応用する(演習)だけでは不十分であり,実験による物理事象の検証・発展を必要とする。実験に対する理解の度合いは,報告レポートに如実に現れる。また,レポートをまとめることにより実験の理解を深めることにもなる。一方,研究報告には「早い者勝ち」的なところがある。したがって,どんなに小さな実験であっても,どんなに基本的な実験であっても,速やかに報告をまとめる訓練を今から始める必要がある。本授業では,以下の到達目標を達成する。
 - 実験について何も知らない実験レポートの読者が初読で追実験を行うことができるレベルのレポートをまとめることができる。
  - 決められたまたは限られた期間で,正確な実験レポートを作成することができる。
  
  
- <受講にあたっての前提条件>
 
- 「物理学I」,「物理学II」を受講または受講中であること。
  - 多項式関数,指数関数などの初等関数の微分,積分計算ができること。
  
  
- <具体的な到達目標>
 
- 測定装置の原理,構造を理解し,適切な使用ができる。
  - 正確に実験を実行することができる。
  - 測定データの精度を正しく理解できる。
  - 必要事項をすべて網羅しかつ無駄のないレポートによる報告ができる。
   
  (JABEE学習・教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:C-1(◎) (JABEE基本キーワード) 「物理系」 
- <授業計画及び準備学習>
 
- 授業計画:
 <第1週>実験の概要説明 <第2,3,4週> 実験テーマ00:ノギスとマイクロメータ   誤差の取り扱いと誤差伝搬についての解説,レポート作成の基本的な説明 <第5,6週>以下のテーマから1テーマ 実験テーマ01:重力加速度の測定   ボルダの振り子を用いた重力加速度の測定 実験テーマ02:音速の測定   閉管気柱の定常波を利用した音速の測定 実験テーマ03:電気抵抗の理解   電気抵抗に関する合成則の検証 <第7〜12週>以下のテーマから3テーマ 実験テーマ04:ヤング率の測定   ユーイングの装置を使ったヤング率の測定 実験テーマ05:光の回折,干渉   光の干渉現象を利用した微小サイズの測定 実験テーマ06:熱電対の校正   物質の相転移を校正点とした熱電対の校正 実験テーマ07:粉粒体の密度測定   比重瓶を用いた粉粒体(主として金属)の密度測定 実験テーマ08:ガスの励起エネルギーの測定   フランク・ヘルツ管を使ったネオンガスの励起エネルギー測定 実験テーマ09:電磁コイルの特性   ソレノイドコイルのインダクタンス測定 実験テーマ10:放射線計測   β線源から放出されるβ線のエネルギー測定 実験テーマ11:RC回路の特性   RC回路の周波数特性と位相特性の測定 実験テーマ12:物質の磁気的特性の測定   強磁性体の磁化曲線測定 <第13,14週>レポートの修正 <第15週>予備日  準備学習: 第5週以降の実験テーマの決定は,第2〜4週中に発表される。それを踏まえたうえで,実験テーマ00を含めたすべての予定される実験テーマについては,教科書の各テーマを読んで理解をしておくこと。 
- <成績評価方法>
 
- 実験テーマ00を除いた12の実験テーマはすべて,1テーマにつき2週にわたって行われる。全員が実験テーマ00を含めた5テーマの実験を行う。指定した実験すべてについて実験レポートの提出を必須とし,それぞれの実験テーマごとの実験報告レポートによって成績を評価する。このレポートの評価により,A+, A, B, C, D, Fの6段階のGradeで評価する。A+~Dの者に単位を認める。
 
- <教科書>
 
- 「物理学実験」(学術図書出版:工学院大学物理学教室編)
 
- <参考書>
 
- 「新しい誤差論 - 実験データの解析法」(共立出版:吉澤康和)
 「物理学講義 改定版」(培風館:加藤潔) 
- <オフィスアワー>
 
- 水曜日 12:40〜13:20 (八王子キャンパス総合教育棟01W-332室)
 
- <学生へのメッセージ>
 
- オフィスアワー以外でも質問は歓迎する。ただし,実験テーマによって担当者が違ってくるので,emailを利用するか事前にアポイントメントを取るように(Physics.Exp[at]map.kogakuin.ac.jp)。
 
- <備 考>
 
- 履修状況,学習目標の達成に合わせて,実験テーマ数を調整することがある。その場合,成績評価については,実験テーマ数に合わせてスケールした上で100点満点に調整する。
 
- <参考ホームページアドレス>
 
- http://www.map.kogakuin.ac.jp/~physics/
 
 
 
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