2015年度工学院大学 第1部機械工学科
△機構学(Mechanism of Machinery)[5162]
2単位 鈴木 健司 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 機械の設計に必要な機構の知識を身に付ける。機構の構成と自由度、速度解析を中心とする運動学、運動伝達機構の設計論について理解する。
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)-(2)◎
- <受講にあたっての前提条件>
- 「数学I・II」(基本関数の微分・積分),「線形代数学I」(ベクトル),「工業力学及演習I・II」(速度・加速度)に関する知識が必要である.
- <具体的な到達目標>
- (1) 機構の構成と自由度について理解し、応用できる。
(2)機構の速度解析法について理解し、応用できる。 (3) 四節リンク機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (4) 歯車機構の種類と速度比の計算法について理解し、応用できる。 (5) カム機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (6) 巻き掛け伝動機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (7) (1)〜(6)の機構が、実際の機械やロボットにどのように用いられているかを理解し、運動伝達機構の設計に応用することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 [機構の基礎] 機械システムにおける機構の役割について学ぶ。演習問題1
第2週 [平面機構の自由度] 対偶の種類と平面機構の自由度について学ぶ。演習問題2 第3週 [空間機構の自由度] 空間機構の自由度について学ぶ。演習問題3 第4週 [ロボット機構の実際] 実際のロボットの機構について学ぶ。演習問題4 第5週 [剛体の速度解析] 速度分値の法則とその応用について学ぶ。演習問題5 第6週 [機構の速度解析] 速度の瞬間中心、セントロードについて学ぶ。演習問題6 第7週 [リンク機構の運動伝達] リンク機構の種類と運動伝達について学ぶ。演習問題7 第8週 [リンク機構の速度解析] リンク機構の速度解析法について学ぶ。演習問題8 第9週 [接触伝動] 等角速度比伝動のための条件について学ぶ。演習問題9 第10週 [歯車機構] 歯車機構の種類と各部の名称、回転数比について学ぶ。演習問題10 第11週 [遊星歯車機構] 遊星歯車機構の回転数比の計算法を学ぶ。演習問題11 第12週 [インボリュート歯車] インボリュート歯形とその製作法について学ぶ 演習問題12 第13週 [カム装置] カム機構による動力伝達について学ぶ。演習問題13 第14週 [巻き掛け伝動機構] ベルトやチェーンを用いた動力伝達について学ぶ。演習問題14 第15週 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 原則として定期試験で最終成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。
ただし、定期試験で60点に満たない者でも、毎週の演習問題の結果が単位認定相当と認められる場合には、最終成績を60点とする。
- <教科書>
- 「基礎から学ぶ機構学」鈴木健司・森田寿郎(オーム社)
- <参考書>
- 「機械力学-機構・運動・力学-」三浦宏文編著(朝倉書店)
「ロボット機構学」鈴森康一著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 水曜日14:00〜16:00 八王子校舎16号館(MBSC棟)16-121
その他の時間、および新宿での面談は,メールで事前に日程調整をしてください。 (ksuzuki@cc.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 講義の最後に行う演習問題を中心に、復習をしっかり行うこと。
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