2015年度工学院大学 第1部機械工学科
△材料基礎工学(Introduction to Materials Science)[4261]
2単位 西谷 要介 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 大野 隆 非常勤講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 構造物は多種多様の材料を加工した部品によって構成され、それらの設計製作においては最適材料の選択,加工方法および新規素材の開発能力が要求される.本授業では材料工学における導入科目の一つとして金属材料、高分子材料(プラスチック・ゴム)およびセラミックスを中心に材料の構造及び組織、性能と特性及び機能などの材料工学分野における基礎的な専門知識を修得する.
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし.なお,本授業で学習する内容は,2年後期以降の材料関連の各科目(金属材料工学,高分子材料工学など)を習得するために必要な基礎知識となる.また,機械実験,機械製図,CAD機械製図設計,機械設計総合演習など,他のエンジニアリングデザイン科目と深い関連性がある.さらには,卒業論文での機械・装置を設計するときに役立つ.
- <具体的な到達目標>
- 1)材料を構成する元素、すなわち原子や分子構造について学習する.
2)材料の性質及び機能性と原子や分子構造との関わりについて習得する. 3)複合材料の機能性の付与及び発現について理解する. 4)設計時に要求される最適材料の選択能力を身につける. 5)2,3年次で履修する材料工学分野の授業科目に繋がる基礎的専門知識を習得する.
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1)金属の特色とその結合方式,金属の結晶構造と特性
2)金属の変態と合金の構造 3)金属の結晶中に存在する各種の欠陥とその役割 4)平衡状態図の基礎(1) 5)平衡状態図の基礎(2) 6)鋼の平衡状態図と組織 7)金属の強化方法とその機構,セラミックスの特徴及び金属との相違 8)高分子材料とは 9)プラスチックの種類 10)プラスチックの性質 11)ゴム・エラストマー 12)アロイ・ブレンド・複合材料 13)成形加工(1)成形加工の概念 14)成形加工(2)射出成形 15) 定期試験
準備学習 各回共通事項 (1)教科書指定箇所の予習 (2)授業で学習した内容全ての復習
- <成績評価方法>
- 成績評価は期末試験100%で行い,60点以上の者に単位を認める.
- <教科書>
- 大野,西谷共著:「材料基礎工学」を生協で求め、授業に備えて下さい
- <参考書>
- 特に指定しない.
- <オフィスアワー>
- 西谷:八王子校舎(8−303号室) 事前にメールで連絡すること.
e-mail:at13152@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 材料工学を始めて学ぶ皆さんに材料の構成元素から性質・機能に至るまでを平易に解説し、2,3年次で金属材料工学、先端材料工学、高分子材料工学及び材料加工学、材料強度学を学ぶ上で有用な専門的基礎知識を習得して欲しい.
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