2015年度工学院大学 第1部機械工学科
△化学I(Chemistry I)[3361]
2単位 司 英隆 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 理工系の学生に必要とされる化学の基礎知識を習得し,機械工学の技術と化学との関係を理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特になし
- <具体的な到達目標>
- 1 原子の構造を理解し,イオンや化学反応の本質を理解できる。
2 化学反応式の書き方や利用法を理解し,化学計算ができるようになる。 3 酸と塩基に関する様々な理論を理解できるようになる。 4 有機化学無機化学の定義を理解し,有機化合物の命名法及び反応の初歩について知ることができる。
JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1.「総論」自然科学の中の化学の位置づけと他の分野との関係
準備学習:教科書の第1章を熟読する。 2.「物質の分類と化学の法則(1)」原子の構造と物質との関係 準備学習:教科書の1.1を熟読し理解する。 3.「物質の分類と化学の法則(2)」原子の構造と化学変化 準備学習:教科書の1.3を熟読し,原子量,分子量,モル等について調べておく。 4.「化学の法則と化学反応(1)」化学反応から何がわかるか。 準備学習:化学反応式の持つ意味について調べておく。 5.「化学の法則と化学反応(2)」化学反応の数量的な取り扱いについて 準備学習:反応式の係数の持つ意味と係数の求め方について調べておく。 6.「化学の法則と化学反応(3)」反応式を用いた反応量の計算法 準備学習:モルの計算法,アボガドロの法則等を復習しておく。 7.「酸と塩基(1)」酸と塩基についての基礎理論とpHなどの計算方法 準備学習:教科書p5〜p6及び第8章の8.1をよく読み理解しておく。 8.「酸と塩基(2)」酸と塩基についての近代的な理論とその取り扱い 準備学習:アレーニウス及びブレンステッドの理論を調べておく。 9.「演習(1)」演習問題を解くことにより上記1〜4の講義内容についての理解を深める。 準備学習:教科書p7の演習問題を解いておく。 10.「演習(2)」演習問題を解くことにより上記4〜8の講義内容についての理解を深める。 準備学習:前の授業時間に出した演習問題を解いておく。 11.「無機化合物と有機化合物」無機化学と有機化学の歴史とその意味ついて 準備学習:教科書第4章の4.1を読み,有機物と無機物の違いを理解しておく。 12.「有機化合物の命名と反応性」簡単な有機化合物の命名法と反応について 準備学習:教科書第5章の5.1を読み,飽和炭化水素の命名法を理解しておく。 13.「有機化合反応」基礎的な有機化学反応について 準備学習:教科書第5章の5.2を読み,不飽和炭化水素の命名法を理解しておく。 14.「演習(3)」演習問題を解くことにより上記11から13の講義内容についての理解を深める。 準備学習:前の時間に出した演習問題を解いておくこと。 15.「学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 最終回に行う試験を100点満点とし,得点が60点以上の者を合格とする。ただし,出席すべき日数の1/2以上欠席した学生は,履修放棄とみなし成績評価を行わない。また,授業中,他の学生に対して著しい迷惑行為を繰り返して行った者も履修放棄とみなし成績評価を行わない。
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育到達目標D-1は,上記の評価基準を満たせば達成される。
- <教科書>
- 成澤好男,渡部正利著, 「新課程 一般化学」(産業図書)
- <参考書>
- 1 梶原 篤・金折賢二著, 「基礎 化学」 (サイエンス社)
2 渡辺 啓著,「現在の化学」 (サイエンス社)
- <オフィスアワー>
- 日時:授業のある水曜日,12時30分から13時10分
場所:講師控室
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