2015年度工学院大学 第1部機械工学科

経済学入門(Introduction to Economics)[1306]

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2単位
平岩 幸弘 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
本講義では、経済学の基礎知識を学習することを通じて、経済学的な考え方を理解してもらうことを目的とします。ミクロ経済学、マクロ経済学の初歩的な理論を解説しつつ、合わせて現実の日本・世界経済および最近の経済問題などを紹介していきます。

<受講にあたっての前提条件>
簡単な微分計算ができること。

<具体的な到達目標>
・市場メカニズム(需要・供給曲線、余剰概念等)の考え方を用いて、現実の様々な市場の動きを理解し、説明することができる。
・マクロ経済指標から、一国全体の経済規模や景気動向、経済政策について理解し、説明することができる。
・経済学の初歩的な計算問題(公務員試験等)を解くことができる。

<授業計画及び準備学習>
1. イントロダクション
 ・「経済」とは/「経済学」とは/経済を構成する要素/経済学の考え方
 ・本講義の進め方と試験について
2. ミクロ経済学の概要
 ・需要曲線と供給曲線/市場における調整機能
3. 消費者の行動と需要曲線(1)
 ・効用関数/無差別曲線と限界代替率/予算制約
4. 消費者の行動と需要曲線(2)
 ・予算制約/効用最大化
5. 消費者の行動と需要曲線(3)
 ・所得と価格の変化/需要関数
 ・練習問題(翌週以降、課題をやってきた者にのみ解答を提示)
6. 生産者の行動と供給曲線(1)
 ・費用関数/限界費用と平均費用
7. 生産者の行動と供給曲線(2)
 ・利潤最大化/供給曲線
 ・練習問題(翌週以降、課題をやってきた者にのみ解答を提示)
8. 資源配分の効率性
 ・消費者余剰/生産者余剰/社会的総余剰
9. マクロ経済学の概要
 ・一国全体の経済をどう捉えるか/様々な経済政策/戦後の日本経済の歩み
10. 国内総生産(GDP)を理解する(1)
 ・GDP(国内総生産)の定義/三面等価の原則
11. 国内総生産(GDP)を理解する(2)
 ・GDPはどう決まるのか/名目GDPと実質GDP/GDPデフレーター
12. 有効需要の原理
 ・有効需要とは何か/マクロ経済政策について
13. 景気の動き
 ・景気とは何か/なぜ景気は変動するのか/景気循環の種類/経済成長と循環
14. この講義のまとめ
15. 学習成果の確認(期末試験)

<成績評価方法>
期末試験(100点満点)で評価し、60点以上の者に単位を認めます。(2015年度入学の1年生については、GradeD以上の者に単位を認める。)

<教科書>
特に指定しません。

<参考書>
講義中に適宜紹介します。

<オフィスアワー>
講義終了後、教室および教員控え室にて受け付けます。

<学生へのメッセージ>
・講義後の復習に重点を置いてください。
・講義後にリアクションペーパー(任意)を提出してもらい、翌週の講義の冒頭で解説します。
・新聞記事などを用いて、経済の時事問題についても適宜紹介・解説します。


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