2015年度工学院大学 第1部機械工学科
△経済学入門(Introduction to Economics)[1306]
2単位 平岩 幸弘 非常勤講師
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 本講義では、経済学の基礎知識を学習することを通じて、経済学的な考え方を理解してもらうことを目的とします。ミクロ経済学、マクロ経済学の初歩的な理論を解説しつつ、合わせて現実の日本・世界経済および最近の経済問題などを紹介していきます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 簡単な微分計算ができること。
- <具体的な到達目標>
- ・市場メカニズム(需要・供給曲線、余剰概念等)の考え方を用いて、現実の様々な市場の動きを理解し、説明することができる。
・マクロ経済指標から、一国全体の経済規模や景気動向、経済政策について理解し、説明することができる。 ・経済学の初歩的な計算問題(公務員試験等)を解くことができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. イントロダクション
・「経済」とは/「経済学」とは/経済を構成する要素/経済学の考え方 ・本講義の進め方と試験について 2. ミクロ経済学の概要 ・需要曲線と供給曲線/市場における調整機能 3. 消費者の行動と需要曲線(1) ・効用関数/無差別曲線と限界代替率/予算制約 4. 消費者の行動と需要曲線(2) ・予算制約/効用最大化 5. 消費者の行動と需要曲線(3) ・所得と価格の変化/需要関数 ・練習問題(翌週以降、課題をやってきた者にのみ解答を提示) 6. 生産者の行動と供給曲線(1) ・費用関数/限界費用と平均費用 7. 生産者の行動と供給曲線(2) ・利潤最大化/供給曲線 ・練習問題(翌週以降、課題をやってきた者にのみ解答を提示) 8. 資源配分の効率性 ・消費者余剰/生産者余剰/社会的総余剰 9. マクロ経済学の概要 ・一国全体の経済をどう捉えるか/様々な経済政策/戦後の日本経済の歩み 10. 国内総生産(GDP)を理解する(1) ・GDP(国内総生産)の定義/三面等価の原則 11. 国内総生産(GDP)を理解する(2) ・GDPはどう決まるのか/名目GDPと実質GDP/GDPデフレーター 12. 有効需要の原理 ・有効需要とは何か/マクロ経済政策について 13. 景気の動き ・景気とは何か/なぜ景気は変動するのか/景気循環の種類/経済成長と循環 14. この講義のまとめ 15. 学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法>
- 期末試験(100点満点)で評価し、60点以上の者に単位を認めます。(2015年度入学の1年生については、GradeD以上の者に単位を認める。)
- <教科書>
- 特に指定しません。
- <参考書>
- 講義中に適宜紹介します。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後、教室および教員控え室にて受け付けます。
- <学生へのメッセージ>
- ・講義後の復習に重点を置いてください。
・講義後にリアクションペーパー(任意)を提出してもらい、翌週の講義の冒頭で解説します。 ・新聞記事などを用いて、経済の時事問題についても適宜紹介・解説します。
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