2015年度工学院大学 第1部機械工学科

工業力学及演習I(Engineering Mechanics and Exercise I)[0208]

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3単位
菱田 博俊 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
1年後期の必修である工業力学U及び演習と合わせて、2年次以降で学ぶ力学系専門科目(材料力学・機械力学・流体力学など)の基礎となる、最も基本的な科目の一つである。力の合成とつり合い、分布力および運動の法則を理解することにより、形のある物(剛体)に力を与えて併進運動と回転運動を制御する為の基礎を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
・高校物理の力学をある程度知っている事・・・もし高校で物理を学んでいなければ菱田まで連絡する事(メール=at13307@ns.kogakuin.ac.jp)。
・三角関数、ベクトル、微分積分、自然対数と1/Xの式についてある程度習熟している事。
・向上心のある事。
・小学生の様に騒がない事・・・・再三注意しても騒ぐ様であれば、他人の迷惑なので退室して貰う。

<具体的な到達目標>
1)形のある物に作用する力の合成、分解、モーメントとしての効果を計算できる様にする。
2)その延長として、形のある物に作用する力とモーメントを釣合わせられる様にする。
3)形のある物の重心を求められる様にする。
4)物の併進運動を数学的に記載できる様にする。
5)物の併進運動と力の関係を数学的に考えられる様にする。

JABEE学習・教育目標「機械工学エネルギー・デザインプログラム」(D)◎

<授業計画及び準備学習>
3クラスに無作為に分けるので、講義初日より前に掲示板を確認する事。大体のスケジュールは以下の通り。但し、教員によって若干進め方は異なる。
※ハイブリッド留学希望者は、6回目の前半試験までを日本で必ず受講する事。7回目以降の集中講義をシアトルで受ける事になる(桐山と菱田が担当)。

1回:ガイダンス、単位と補助単位、有効数字、全体感、力とベクトル。
2回〜5回:力、力のつりあい。
6回:前半試験。(ここまで、教科書の第1章、第2章。)

7回〜14回:重心、質点の運動、運動と力。
15回:後半試験。(7回以降は教科書の第3章〜第5章)

教科書の予習を必ずしておくこと。またその際、例題は必ず解いておき、講義でフィードバックする事。

<成績評価方法>
演習点(20点)+前半試験(40点)+後半試験(40点)
但し、演習を真面目にしていないと、大方試験で良い点は望めない。なぜならば、工業力学に関わらず、大方の勉強はバッティングと同じで、やればやるほど上達する。頭で判っていてもてきないのである。

Grade D以上のものに単位を認める。

<教科書>
青木弘・木谷晋:”工業力学”,森北出版.

<参考書>
指定参考書なし。

<オフィスアワー>
教員は八王子に執務室のある山本と、新宿に執務室のある田中、菱田が担当する。それぞれのオフィスアワーは異なるので注意。初日に教員から連絡する予定だが、メールは気軽にいつでもして良い。

<学生へのメッセージ>
将来どんな工学への関わり方をしたいかを漠然とで良いのでイメージし、その中で工業力学が重要な基礎技術となる事を認識しながら受講して貰いたい。
なお、この授業は必修なので、頑張ってついてきてください。所謂救済措置は全くないが、基礎物理講座や学習支援センターもあり、万一落としても再履修講座が後期にある。頑張る学生には支援を惜しまない。


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