2014年度工学院大学 学芸員課程科目

博物館資料論(Materials and Display for Museum)[8031]

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2単位
富安 玲子 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
博物館の存在の根幹が、そこで扱われる資料です。本講では、その博物館資料を扱う専門職である学芸員として必要とされる、博物館資料についての基本的な心構えや知識の習得を目指します。同時に、机上の研究者ではなくモノと対峙する学芸員として、必要な技術についても紹介します。基本的に講義が中心ですが、実習的な動きをすることもあり、積極的な参加が望まれます。

<受講にあたっての前提条件>
学芸員課程登録をしていることが条件です。

<具体的な到達目標>
1)博物館資料についての基礎的な知識を習得すること。
2)博物館資料の扱いに一定程度慣れること。

<授業計画及び準備学習>
初めて博物館を訪れたのはいつですか? いままで訪れた博物館の印象(展覧会の作品を見た感想)を始め、いつ、どこへ、だれと行ったかを含め、初日の授業では、博物館との出会いについて考えることから始めます。また、今回の授業のために、新たに訪れても構いません。

授業計画(適宜変更する可能性があります)
1.イントロダクション
2.博物館資料とはなにか
3.博物館資料の収集
4.博物館資料の調査と保存
5.様々な博物館の資料(1) 美術系博物館(美術館)
6.美術館資料(美術品)の取り扱い
7.様々な博物館の資料(2) 歴史系博物館
8.様々な博物館の資料(3) 自然史系博物館
9.資料の利用について(1) 美術館におけるワークショップ
10.資料の利用について(2) 建築ワークショップ
11.災害と博物館資料
12.まとめ

<準備学習について>
夏期集中授業なので、特段の準備学習は必要ありませんが、事前に自分で興味のある博物館を一つ以上見学しておくことが望ましいでしょう。その際、自分が学芸員になったつもりで、展示手法、展示内容、資料保存などに関心をおいて見学してください。

<成績評価方法及び水準>
授業毎におけるレポートにより採点。合計点が、60点以上で合格。
やむを得ず遅刻・欠席をする場合は、基本的には事前に、突発事の場合は可能な限り速やかに、理由と共に申し出をして、代替となるレポートを提出すること。

<教科書>
特に指定しません。講義ごとにプリントを配布します。

<参考書>
大堀哲、水嶋英治編著『博物館学1(博物館概論*博物館資料論)』(新博物館学教科書)学文社、2012年
(財)日本博物館協会編『博物館資料取り扱いガイドブック 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き』ぎょうせい、2012年
その他必要な参考文献は講義中に紹介します。

<オフィスアワー>
新宿校舎、非常勤控え室、授業の前後休み時間。


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