2014年度工学院大学 教職課程科目

教育方法論(Teaching Method)[9536]

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2単位
豊福 晋平 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
教育方法は授業場面における実践的技術的原理を追究する学である。講義では、教育方法学の歴史的背景から近現代教育システムを構成する様々な要素について考察する。また、情報社会の急速に変化するメディア・生活環境を前提とした新しいリテラシーのありかたについて議論するとともに、現在進行形で取り組まれている取組み事例を通じて、その教育方法を検討する。

<受講にあたっての前提条件>
受講の前提条件は特に設定しない。講義内ではノートPCやスマートフォンを用いて個別にインターネットアクセスを行う場面があり、レポート提出作業等にはPCを用いるので、適宜必要な情報環境を整えることが望ましい。

<具体的な到達目標>
達成目標としては次の2点をあげる。
1)現代教育システムを構成する各要素について、教育方法の視点から歴史的背景を理解し意義と課題が指摘できること
2)21世紀型の新しいリテラシーと教育方法について理解し、実践企画への適用ができること

<授業計画及び準備学習>
#1 オリエンテーション・教育方法の今日的課題
 教育制度と社会変革に伴う要請についての課題提起と問題解決方法について検討する
 予備学習:教育方法の課題についてトピックを調べ、ディスカッションの準備を行う

#2 近代以前の教育方法
 教育方法の定義と意義について概括する
 近代国家が成立する以前の教育方法について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#3 国家主義の教育学・子供中心主義・効率主義の教育学
 近代国家構築の中で制度化された教育について
 19世紀以降に発展した教育思想と産業化による影響
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#4 単元学習の類型・行動科学の教育技術・認知理論と教授理論
 単元学習の発達と諸理論について
 20世紀半ば行動科学の影響を受けた教育理論について
 予備学習:講義で扱った重要な用語・概念について確認・考察を行う

#5 教職の専門性・学力観とカリキュラム
 教師をめぐる状況と教員文化、教師教育の課題
 カリキュラムの定義と開発
 予備学習:教員多忙等職場環境に関わる報道記事を集め、現状の課題点をまとめる

#6 メディアと教育のICT利活用
 ICTを用いた授業改善、学習環境構築、メディアリテラシー
 予備学習:講義で示す課題について発表可能な形式にとりまとめる

<成績評価方法及び水準>
講義期間中の提出物・発表をもって評価し60点以上を合格とする。いずれも評価ポイントは体裁準拠・論理性・卓越性の3つ。なお、3回以上欠席した場合は履修放棄とみなし成績評価は行わない。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
「教育方法」 佐藤学著 岩波テキストブック(岩波出版)
適宜講義中に提示する

<オフィスアワー>
講義終了前20分、新宿キャンパス12階講師室にて。メールでも対応可。

<参考ホームページアドレス>
http://www.i-learn.jp/


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