2014年度工学院大学 教職課程科目

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[3612]

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3単位
小西 義雄 非常勤講師  
最終更新日 : 2015/02/13

<授業のねらい>
これからの勉学や仕事では、自分の伝えたい内容をパソコンを使って正確にまた分かりやすい文書として表す能力を身に付けておくことが大切です。 また、単にパソコンに組み込まれているプログラムを使うだけではなく、自分でプログラムを書いて独自のデータ処理を行いたい場合が出てくることもあると思います。 
これらの点をから、本講座の前期ではパソコンを使用する立場からMicrosoft Office WordとExcelを使って文書作成や表計算等の使い方を学びます。期末にはこれまでにWordやExcelで作成してきた内容をPowerPointを使って発表することで実践的なパソコン活用能力の向上を目指します。さらに後期ではC言語を用いて基本的なプログラムを作成することで、プログラミング能力と論理的な考え方を身に付けることを目標にしています。

<受講にあたっての前提条件>
特になし

<具体的な到達目標>
・Microsoft Office Wordを使って、自分の考えを分かりやすい文書としてまとめる能力を身に付ける
・Microsoft Office Excelを使って、表計算だけではなく、データの加工・表示をできる能力を身に付ける
・Microsoft Office PowerPointを使って、自分の伝えたい内容を的確にまとめて発表する機会を経験する
・C言語を用いた基本的プログラミング能力を身に付ける
・基本的なプログラム作成をとおして、複雑な現象を分解・構築する論理的な考え方を学ぶ

<授業計画及び準備学習>
授業は前期は、「私の好きな場所」をテーマにMicrosoft Office Wordを使って「私の好きな場所」を他の人に伝える文書作成する。 その後でExcelを用いて旅行費用データの表計算やグラフ表示を行い、パソコン・ソフトの基本的な使い方を学ぶ。 また前期末にこれまで作成してきた内容をPowerPointを使って発表を行う。
なお、毎週の授業は前半が「講義」、後半は講義内容を元に実際にパソコンを操作して課題を作成する「演習」が対になって進められる。「演習」の結果は、次週の「講義」開始前に提出する。

第1週:ガイダンス、コンピュータの歴史と発展
    準備学習:自分の周りでどのようなコンピュータ(マイクロコンピュータ)が使われているか考えてみる           
第2週:パソコン操作と電子メールの送受信
   準備学習: Windows7が組み込まれているパソコンの起動方法を確認しておく 
第3週:電子メールの注意点、Web検索
     準備学習:電子メールやWebを使う時に注意しなければならない点を調べておく
第4週:文書の作成、Wordの使い方(情報の収集、文書の作成・保存)
     準備学習: 文章作成時の基本的な項目(5W2H)について調べておく
第5週:Wordの使い方(テキストボックス/表の作成)
     準備学習(5週〜13週): 講義内容の部分を参考書で確認しておく
第6週:Wordの使い方(図の作成と加工)
第7週:Wordの使い方(文書のブラシュアップ)
第8週:Excelの使い方(表計算の概要、演算)
第9週:Excelの使い方(表の編集、データの加工)
第10週:Excelの使い方(グラフの作成、作図)
第11週:Excelの使い方(関数、マクロ)
第12週:PowerPointの使い方(プレゼンテーションの準備、PowerPointの基礎)
第13週:PowerPointの使い方 (発表会用資料の作成)
第14週:学習成果の確認(発表会)
     準備学習(14〜15週):今まで作成してきた課題をまとめ、発表会で課題の内容を
                決められた時間で発表できるように練習しておく
第15週:学習成果の確認(発表会と課題提出)


後期は、C言語を使って「自動販売機」の動作をパソコンの画面上に表示するプログラムを作成することでプログラミングの基本を身に付けるとともに、論理的な考え方を学ぶ

第16週:パソコンの動作、ソフトウェアの開発手順
     準備学習: 新しい家を注文して建てる場合の大まかな作業内容を考えておく
第17週:仕様設計
     準備学習: 「自動販売機」の購入手順、動作を考えておく
第18週:Visual Studioの使い方、出力文(printf)
     準備学習: C言語の基本的な構成を教科書で確認しておく
第19週:Cプログラムの構成
     準備学習: (19週〜29週) 新しい命令や宣言の内容を参考書などで確認しておく
第20週:「商品在庫の表示」処理プログラムの作成  <分岐制御 (if文)>
第21週:「商品販売」処理プログラムの作成     <数値入力 (scan_f文)>
第22週:「商品販売」処理プログラムの完成
第23週:「お釣り」処理プログラムの作成      <繰り返し文(for文)>
第24週: 配列宣言と繰り返し文
第25週:「商品販売」処理プログラムの更新
第26週:「貨幣」処理プログラムの作成 
第27週:「貨幣」処理プログラムの完成
第28週: プログラムの連結
第29週: テスト方法
第30週: 学習成果の確認(レポート課題提出)
     準備学習: 自作のプログラムのソースと実行結果を提出できるようにまとめておく

<成績評価方法及び水準>
各週の課題レポート:60点 + 期末発表及び課題:40点 =100点 とし、60点以上を合格とする。
各週の課題レポート提出が遅延すると減点になるので注意すること。 なお他人の課題をコピーした場合は、コピーした人もさせた人も減点します。
各週の課題レポートについて、通年で5回以上未提出の場合は履修放棄扱いとします。また、欠席についても、通年で5回以上連絡なく欠席した場合は、履修放棄扱いとします。

<教科書>
なし (授業時に講義内容のプリントを配布します)

<参考書>
前期:「理工系学生のための コンピュータリテラシー」 荒 實 他共著(共立出版)
   「はじめてのWord&Excel&PowerPoint2010」羽石 相 著(秀和システム)
           (Microsoft Office 2010のWord、Excel、PowerPointについて解説しています)
後期:「新C言語入門 ビギナー編」 林 晴比古著(ソフトバンククリエイティブ)

<オフィスアワー>
授業日の17時15分〜17時45分 新宿講師室(12階)。 
メールでは、いつでもOKです(学内メールアドレス : cu40646)。

<学生へのメッセージ>
1.パソコンに上達するためには講義内容を理解するだけでなく、自分でも色々試してみてパソコンの
  使い方に慣れることが必要です。 分からないことはそのままにしておかずに、自分で調べたり、
  講師やティーチングアシスタント(TA)に確認してはっきりさせておいて下さい。 質問の際は
  電子メールも大いに活用して下さい。
2.講義は前回の結果を引き継いで進めるので、欠席や遅刻をしないようにして下さい。
 もし欠席や遅刻をした場合は「キューポート」の「電子教材の一覧」より講義内容を確認し、
 分からない点は自習や質問をして補足すること。
  また、各週の課題レポートは遅れても必ず提出して下さい。
3.授業計画の内容は、各週の進捗に合わせて変えることがあります。

<備 考>
講義で作成した課題は次週で使用するので、自分用のファイルに確実に保存しておくこと。


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