2014年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
インテリア・エレメント(Elements of Interior Design)[5D09]
2単位 冨永 祥子 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- ●前期「住宅インテリア」で学んだ内容をもとにして、実在する建物の一部を対象にインテリアのリノベーションを考え、基本的なインテリアデザインの設計の進め方を理解する。
●インテリアに欠かせない素材・要素のエキスパートをゲストにお招きし、自身の作品を通したデザイン思想を実践的に学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 基礎設計図法・建築設計1・2・3、建築計画1・2・3を習得済みの学生を対象とする。
住宅インテリアを履修している方が望ましい。
- <具体的な到達目標>
- ●実在の建物のリノベーション設計を通して、「空間の物語を考える」「シーンを考える」「居場所をつくる」の3段階でインテリア設計を進めることができるようになる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス/授業内容/授業の進め方/次回作業のグループ分け
2.リノベーション対象建物現地調査 準備学習:対象建物の下調べ
●第1回レポート(グループごとに現地調査レポート)
3.レポートの発表・講評・返却
4.「空間の物語を考える」1その土地の歴史を設計にどう組み込むか 準備学習:設計を手掛ける範囲をグループで話し合っておく
5.「空間の物語を考える」2シーン展開を考える 準備学習:設計の参考になる事例をグループで集めておく
6.ゲストレクチャー1 準備学習:ゲストの作品を調べ、質問したいことを考えておく。
●第2回レポート(グループごとに「空間の物語」提案、ゲストレクチャー1のメモ提出)
7.レポートの発表・講評・返却
8.光と素材・テクスチュアを考える1 準備学習:グループで決めた設定範囲を、いくつかのシーンに分けておく。
9.光と素材・テクスチュアを考える2 準備学習:シーンごとの設計の参考になる事例を、各自集めておく。
10.ゲストレクチャー2 準備学習:ゲストの作品を調べ、質問したいことを考えておく。
●第3回レポート(「空間の物語」に沿って各自でシーン提案、ゲストレクチャー2のメモ提出)
11.レポートの発表・講評・返却
12.居場所を考える1 準備学習:シーン提案の中の「居場所を作るもの」にあたる要素を各自見つけておく。
13.居場所を考える2 準備学習:「居場所を作るもの」の設計の参考になる事例を、各自集めておく。
14.リノベーション実例を通して考える 準備学習:リノベーションの事例を、各自集めておく。
●第4回レポート(「シーン提案」に沿って、各自で「居場所をつくるもの」提案)
15.レポートの発表・講評・返却、まとめ
●授業の順番・内容は一部変更することもあるので、その場合は授業時間内に連絡する。
- <成績評価方法及び水準>
- 授業の要所で、それまでの講義内容のレポートを計4回提出してもらう。
これらのレポートの平均点で評価する。60点以上を合格とする。 毎回授業に出席しないとこの授業のレポートは書けないので、欠席しないこと。
- <教科書>
- 指定教科書は無し。必要な資料は授業時に配布する。
授業はパワーポイントを使用して進める。
- <参考書>
- 指定参考書は無し。
「住宅特集」「新建築」新建築社出版 他
- <オフィスアワー>
- 授業終了時直後 適宜。tominaga@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- インテリア設計は建築全体の設計に比べると身近で扱いやすいもの、というイメージがありますが、
表面的なデザインだけでなく、歴史やその建物を取り巻く背景を理解したうえで、明確なテーマを持って設計する、ということを、常に意識してください。
またインテリアのプロに直接お会いできるのはとても貴重な機会なので、事前にその方の仕事や素材そのものを調べておき、当日は積極的な態度で授業に臨んでください。授業で得られるものの質・量に大きな差が出ます。
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