2014年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
福祉のまちづくり(Universal Design for Inclusive Society)[5C17]
2単位 筧 淳夫 教授 [ 教員業績 JP EN ] 井上 由起子 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | ○ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 高齢者の居住環境から、高齢者施設計画、地域における高齢者サポートシステム、そしてそれらを点から面へとつなげたまちづくりに関する知識を獲得し、高齢者の居住環境を提案するに能力を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「福祉と住環境」を極力受講していること。
- <具体的な到達目標>
- ●高齢者施設計画の課題を理解し、提案能力を身につける。
●高齢者住宅計画の課題を理解す、提案能力を身につける。 ●高齢者が地域に継続して居住するための課題を理解する。 ●高齢者の住まいに関する提案能力を身につける。
- <授業計画及び準備学習>
- 第 1回 09/19 筧 講義の概要説明
講義内容の概要を解説し、特別養護老人ホームの概要について理解する。 準備学習:特別養護老人ホームの制度について整理する。 第 2回 09/26 井上 住まいに向かう特別養護老人ホーム:多床室 VS 個室 特別養護老人ホームの居室計画の課題を理解する。 準備学習:特別養護老人ホームの居室計画条件を整理する。 第 3回 10/03 井上 特別養護老人ホームの全体計画 特別養護老人ホームの空間構成の課題を理解する 準備学習: 特別養護老人ホームの空間構成を組み立てる理論を整理する。 第 4回 10/10 井上 個室の計画(課題1) 特別養護老人ホームの居室を提案する能力を身につける。 準備学習:課題に従って特別養護老人ホームの個室を提案する。 第 5回 10/17 筧 様々な高齢者施設 高齢者の多様な生活の場を理解する。 準備学習: 高齢者施設の制度を整理する。 第 6回 10/24 井上 プロポ―ザルコンペを体験しよう 高齢者施設プロポーザルコンペの模擬審査を行い、高齢者施設の評価軸を身につける。 準備学習:様々な視点からの評価軸を整理する。 第 7回 11/07 井上 日本の高齢者住宅、世界の高齢者住宅 国内外の高齢者住宅の事例を通して、高齢者住宅の計画上の課題を身につける。 準備学習:高齢者住宅で住み続けるための課題を整理する。 第 8回 11/14 井上 住戸の計画(課題2) 高齢者住宅の住戸を提案する能力を身につける。 準備学習:課題に従って高齢者住宅の住戸を提案する。 準備学習: 第 9回 11/28 井上 高齢期の特別な住居とサービス付帯の考え方 高齢者を支えるソフト(サービス)の提供体制とハード(施設から住宅まで)との関係を理解する。 準備学習:様々な居住形態とサービスとの関係を整理する。 第10回 12/05 筧 新宿駅西口の福祉のまちづくり 都市における高齢者を配慮した計画手法を発表する。 準備学習: 新宿駅西口付近を対象として、高齢者対応を考慮したバリアフリーなどの事例を収集し、整理する。 第11回 12/12 井上 地域に暮らす 高齢者が地域に住まい続けるための計画条件を理解する。 準備学習:高齢者の地域居住のための課題を整理する。 第12回 12/19 井上 福祉資源を活用する 高齢者が地域に住まい続けるための福祉資源を理解する。 準備学習: 高齢者の地域居住のための課題を整理する。 第13回 12/26 筧 災害時の高齢者 災害弱者としての高齢者を理解する。 準備学習:災害時の高齢者の課題を整理する。 第14回 01/09 筧 エスキス 課題3のエスキスを行う。 準備学習:課題に従って理想とする住まいを数案作成する。 第15回 01/23 井上 あなたが考える理想の住まい(課題3) 高齢者の住まいを提案する能力を身につける。 準備学習:課題に従って理想とする住まいを提案する。
- <成績評価方法及び水準>
- 出席と3回の課題で評価する。
15回中10回以上出席し、課題1から課題3までをすべて提出することを必須条件とする。 3つの課題をそれぞれ100点満点で採点し、その合計が60点以上の場合に合格とする。
- <教科書>
- 指定教科書は無し
- <参考書>
- なし
- <オフィスアワー>
- 授業の前後
または kakehi@cc.kogakuin.ac.jpにメールで連絡すること。
- <学生へのメッセージ>
- 高齢者に視点をおいた居住環境づくりからまちづくりまでを、この分野で著名な井上由起子先生(日本社会事業大学専門職大学院)とともに講義します。卒業後、高齢者の居住環境に関わるような仕事に就くことを考えている学生には是非とも履修を進めますし、高齢社会の日本でどのような立場に就いても、必要な知識の習得になります。
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