2014年度工学院大学 建築学部建築デザイン学科
建築設計論B(Theory of Architectural DesignB)[4B23]
2単位 澤岡 清秀 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ○ | 4. 道徳的態度と社会性 | ○ | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 建築設計=デザインの手法は一つではない。多くの建築家たちがどのようなコンセプトのもとにデザインしてきたかを学び、またその背景となっている思想を学ぶことから、建築設計の幅広い可能性を修得することを目的とする。
新しいデザインは何もないところからは生まれない。先人たちが考えてきたことをヒントにしながら、自分の設計手法を見直し、新たな可能性を探るてがかりを得ることをねらいとする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 西洋建築史、日本建築史を履修修了し、同時に近代建築史を受講していること。
- <具体的な到達目標>
- (1)建築デザインの基礎となる用語や概念を整理し、古今東西の名建築からその実例を見ることで理解を深める。(2)建築デザインにおいて欠かせない3つの手がかり(場所・プログラム・コンテクスト)について、20世紀の代表的な作品実例を見ることによって、その理解を深める。(3)主として1960年代以降に展開されてきた建築デザインの主要なテーマを、代表的な建築家の作品実例を通して理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 授業は全体が3部構成になっていて、上記の到達目標の3点にそって解説していく。
Part 1 (1)1-1.内部と外部 (2)1-2 建築をつくる要素:空間を限定する方法 (3)1-3 型と構成原理:型(タイプ)とは何か?ル・コルビュジェの提案した定型 (4)1-4 シェマの展開:パラディアン・シェマ、ダブルサークル・シェマ Part 2 (5)2-1.場所:ラ・トゥーレット修道院/クンストホル美術館 (6)2-2.プログラム:セントラル・ベヒーア本社/ウィリス・フェイバー・デュマス本社 (7)2-3.コンテクスト(1):アプタイベルグ美術館/カレ・ダール・メディアテーク (8)2-4.コンテクスト(2):フランクフルト工芸博物館/シュトゥットガルト美術館 (9)中間テスト Part 3 (10)3-1. 機械の美学:アーキグラム/ポンピドーセンター/ロシア構成主義 (11)3-2. 光と影:キンベル美術館/メニル・コレクション美術館/バイエラー美術館 (12)3-3. 記憶:カルロ・スカルパの世界 (13)3-4. 素材とミニマリズム:ポーソン/ヘルツォク&ド・ムーロン/シゴン&グイエー (14)3-5. 場の気配:ペーター・ツムトーの世界 (15)期末テスト
- <成績評価方法及び水準>
- 中間テストと期末テストの両方の受験が必須条件である。両テストの平均点に出席状況を加味して最終点とする。60点が合否ラインである。
- <教科書>
- 毎回、授業の理解を助けるための参考資料「memo」をKuportの教材配布欄にアップロードします。それを各自必ず授業に先立ってダウンロードして授業に持参してください。「memo」は授業を理解するための必需品ですから必ず励行してください。
- <参考書>
- (1)ウィリアム.J.R.カーティス著「近代建築の系譜ー1900年以後」(上・下巻)五島朋子等訳、SDライブラリー
(2)ケネス・フランプトン著「モダン・アーキテクチャー(1)1851-1919、(2)1920-1945、ADAエディタ・トーキョー このほかに、毎回、授業の「memo」に参考文献リストを付ける。
- <オフィスアワー>
- 木曜日 13:00〜14:00 場所:2677室(研究室)
- <学生へのメッセージ>
- 建築設計で壁にあたったときに、発想のヒントになるはずです。質問があるときはどんどん聞きに来てください。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2014 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|