福祉と住環境（Welfare in Living Environment）[3C18]

＜学位授与の方針＞

◎	1. 基礎知識の習得
○	2. 専門分野知識の習得
	3. 汎用的問題解決技能
	4. 道徳的態度と社会性
	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

高齢者看護、高齢者施設設計の専門家からの講義をベースとして、「生活の質」の向上を主眼とし、様々な障害を有する人々に対する適切な住環境の創造に向けた基礎的理解を深める。

＜受講にあたっての前提条件＞

なし

＜具体的な到達目標＞

●福祉制度に関する知識を獲得する。
●高齢者の心理的、身体的特性に関する知識を獲得する。
●高齢者施設設計の基本的要件に関する知識を獲得する。

＜授業計画及び準備学習＞

第 1回 4/09 筧 概論
講義の概要を解説する。
準備学習：社会保障制度について整理を行う。
第 2回 4/16 筧 福祉の制度と介護保険（１）
社会福祉と社会保障の概念について理解を深める。
準備学習：社会保障と社会福祉について整理を行う。
第 3回 4/23 筧 福祉の制度と介護保険（２）
介護保険について理解を深める。
準備学習：介護保険制度について整理を行う。
第 4回 4/30 筧　 福祉の制度と介護保険（３）
介護保険の問題について理解を含める。
準備学習：介護保険の問題の整理を行う。
第 5回 5/07 筧 福祉の制度と介護保険（４）
これからの高齢者介護の主軸となる地域包括ケアについて理解を深める。
準備学習：地域包括ケアについて整理を行う。
第 6回 5/14 横井 高齢者の身体的特性と心理的特性（１）
高齢者の実像を理解する
準備学習：高齢者の特性と建築との関係を整理する。
第 7回 5/21 横井 高齢者の身体的特性と心理的特性（２）
高齢者の生理的変化を理解する
準備学習：高齢者の生理的変化と建築との関係を整理する。
第 8回 5/28 横井 高齢者の身体的特性と心理的特性（３）
高齢者の身体的特性を理解する。
準備学習：高齢者の身体的特性と建築との関係を整理する。
第 9回 6/04 横井 高齢者の身体的特性と心理的特性（４）
高齢者の認知理解力を理解する。
準備学習：高齢者の認知理解力と建築との関係を整理する。
第10回 6/11 山崎 高齢者の在宅と施設における居住環境（１）
超高齢社会のユニバーサルデザインについて理解する。
準備学習：ユニバーサルデザインの定義と事例を整理する。
第11回 6/18 山崎 高齢者の在宅と施設における居住環境（２）
高齢者施設の多様性を理解する。
準備学習：多様な高齢者施設を整理する。
第12回 6/25 山崎 高齢者の在宅と施設における居住環境（３）
高齢者施設計画の多様な視点を理解する。
準備学習：高齢者施設計画の視点を整理する。
第13回 7/02 山崎 高齢者の在宅と施設における居住環境（４）
高齢者施設の運営と建築計画との関係を理解する。
準備学習：施設計画に関わる運用上の課題を整理する。
第14回 7/09 筧 発表会（１）
これまでの講義をまとめて発表する能力を身につける。
準備学習：課題に対するレポートをまとめる。
第15回 7/23 筧 発表会（２）
これまでの講義をまとめて発表する能力を身につける。
準備学習：課題に対するレポートをまとめる。

＜成績評価方法及び水準＞

出席とレポートにて評価を行います。
出席は１５回中１０回以上の講義への出席を必須条件とします。
またレポートは制度、看護、設計の３つに分けて、計３種類の提出を求めます。
各レポートを１００点満点で評価し、その平均点が６０点以上を合格とします。

＜教科書＞

指定教科書無し

＜参考書＞

無し

＜オフィスアワー＞

授業の前後
又は
kakehi@cc.kogakuin.ac.jpにメールにて連絡。

＜学生へのメッセージ＞

この授業は福祉に関わる制度の講義に加えて、看護の専門家、設計の実務者によるオムニバス形式の講義となっています。看護については横井郁子先生（東邦大学大学院医学研究科看護学専攻高齢者看護学分野教授）、建築については山崎敏先生（(株)トシ・ヤマサキまちづくり総合研究所代表取締役）に講義をお願いしており、いずれもその分野における第一人者です。
専門的知識の獲得はもちろんのこと、これからの高齢社会で仕事をする上での一般知識としても身につけてもらいたい情報がたくさん含まれています。