2014年度工学院大学 建築学部建築学科

建築環境エネルギーシステム(Building Environment and Energy System)[3A13]

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2単位
宇田川 光弘 非常勤講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
建築環境は快適、健康でなければならない。また、快適、健康な環境を実現すると同時に設備システムの高効率化を図り、建築で使用されるエネルギー使用量の削減に努める必要がある。ここでは、建築設備のエネルギーシステムを中心に効率的な建築環境・エネルギーシステム設計の方法とその効果について理解することを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
環境工学I、環境工学II、設備計画は修得済みであることが望ましい。また、建築環境計画、環境評価法、建築設備工学、空気調和設備、給排水衛生設備、環境・設備設計についても履修することが望ましい。

<具体的な到達目標>
・建築環境の維持がエネルギー使用量に与える影響について理解する。
・日本のエネルギー消費の特徴について理解する。
・効率的な設備機器の基礎理論について理解し、簡単な効率の計算ができる。
・自然エネルギー利用の特徴について理解する。
・太陽エネルギー利用建築の原理と応用方法について理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.居住環境とエネルギー問題
   建築環境、都市環境、地球環境とエネルギー問題
2. 持続可能な建築のエネルギーシステム
   暖冷房、給湯と省エネルギーシステム
3.エネルギー需給の構造と建築
   エネルギー需給、日本のエネルギー消費構造
4. 建築のエネルギー消費
   建築におけるエネルギー用途、住宅、大型建築
5.建築設備と省エネルギー
   暖房、冷房、給湯、照明
6.エネルギー変換の基礎
   熱力学とエネルギー変換、効率
7.ヒートポンプ
   ヒートポンプによる加熱・冷却の原理
8. 冷凍機とヒートポンプ
   圧縮式冷凍機と吸収式冷凍機
9.燃焼とボイラー
   燃焼、ボイラー効率
10.コジェネレーション
   熱電併給、ガスエンジン、燃料電池
11.自然エネルギー利用 (1)
   1)太陽熱利用 建築における太陽熱利用、太陽熱発電
12.自然エネルギー利用(2)
   2)太陽光発電 太陽電池、太陽光発電建築
13.自然エネルギー利用(3)
   3)バイオマス 4)風力発電 5)地熱利用 6)水力発電 
14. ゼロエネルギー建築
   ネットゼロエネルギー建築、エネルギー自立建築、評価基準
15. 学習成果の確認(レポート課題作成)

<成績評価方法及び水準>
レポートおよび授業中に適宜行う演習などの課題提出を50%、最終回の試験結果を50%として、総合的に評価する。

<教科書>
教科書 田中俊六監修、宇田川光弘ほか著:最新建築設備工学[改訂版]、井上書院

<参考書>
田中俊六著:省エネルギーシステム概論、オーム社

<オフィスアワー>
授業終了後その他随時
e-mail: udagawa@cc.kogakuin.ac.jp

<参考ホームページアドレス>
http://ees.arch.kogakuin.ac.jp


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