建築総合演習Ｉ（Advanced Architectural Stud io I）[2C14]

＜学位授与の方針＞

○	1. 基礎知識の習得
○	2. 専門分野知識の習得
◎	3. 汎用的問題解決技能
○	4. 道徳的態度と社会性
○	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

３年前期までの設計演習の経験を基に、「都市とともに暮らす」をメインテーマに、建築と都市に関わる課題を構造やランドスケープにも考慮しながら総合的に設計する能力を養うことをねらいとする。今学期は都市社会学で云う、自宅でも職場でもない第３の自分の居場所（サードプレイス）となりうる居場所をつくることを主題として、対象地区の調査分析の後で、建築スタジオと都市スタジオに分かれてそれぞれ「サードプレイス」に関わる課題を設計する。対象地区は共通である。

＜受講にあたっての前提条件＞

１年、２年、３年前期までのすべての設計科目を履修修了していること。

＜具体的な到達目標＞

対象とするのは東急東横線中目黒駅周辺から目黒川をはさんで代官山へ繋がっていく地区である。
当初の4週間は全員で対象地区の調査を行い、地区のポテンシャルを分析し、これから展開していく将来ビジョンについて考える。その作業を経た後で、「建築スタジオ」と「都市スタジオ」に分かれ、それぞれ別々の角度から別々の課題を「サードプレイス」をつくるべく設計していく。
【建築スタジオ】課題：サードプレイスとしての文化施設（図書館と小ホールを核とする）
【都市スタジオ】課題：都市のスキマに魅力的な Activities をデザインする

＜授業計画及び準備学習＞

最初の４週は全員で対象地区の都市的分析を行い、地区のもつポテンシャルと将来ビジョンを考える。その後、【建築スタジオ】と【都市スタジオ】の２グループに分かれ、それぞれ別の課題を行う。
（１）（共通）課題説明、分析項目の説明、調査班分け
（２）（共通）地区調査実施
（３）（共通）地区調査結果発表およびディスカッション
（４）（共通）第１中間提出：地区のポテンシャルと将来ビジョンのまとめ
（５）【建築スタジオ】プログラムの整理、模型によるボリュームスタディ
　　　【都市スタジオ】対象敷地の選定、「サードプレイス」とは？
（６）〔共通）ランドスケープのレクチャー【建築スタジオ】個別エスキース（1/500）【都市スタジオ】Activities のイメージ
（７）【建築スタジオ】個別エスキース（1/500）【都市スタジオ】イメージの空間化
（８）【建築スタジオ】個別エスキース（1/500）【都市スタジオ】イメージの空間化
（９）〔共通）第２中間提出・講評
（10）〔共通）構造のレクチャー【建築スタジオ】個別エスキース（1/200）【都市スタジオ】今後の方向性の確認
（11）【建築スタジオ】個別エスキース（1/200）【都市スタジオ】様々な場面での空間のありさま
（12）【建築スタジオ】個別エスキース（1/200）【都市スタジオ】様々な場面での空間のありさま
（13）【建築スタジオ】個別エスキース（1/200）【都市スタジオ】市民への宣伝材料をつくる
（14）（共通）最終提出・講評
（15）建築総合演習Ｉ（Ａ）（Ｂ）合同講評会

＜成績評価方法及び水準＞

第１中間提出、第２中間提出および最終提出をすべて行うことが必須である。第１中間提出＝１，第２中間提出＝２，最終提出＝７の割合で按分し総合点を算出し、それに出席状況を加味して最終評価とする。合否ラインは60点である。

＜教科書＞

「まちづくりデザインのプロセス」日本建築学会刊

＜参考書＞

指定参考書なし。

＜オフィスアワー＞

毎回、授業の後30分。９階建築設計準備室。