2014年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
△経済学入門(Introduction to Economics)[4D09]
2単位 杉村 めぐる 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 資本主義経済の基礎理論を学ぶことで、現代の社会・経済構造を大局的な視点で理解する力を養ってほしい。
- <受講にあたっての前提条件>
- 抽象度の高い内容の講義を苦にしないことが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- (1)経済学の基礎的な概念(例えば商品、貨幣、資本、労働など)を理解する
(2)資本主義経済に現れる3つの法則(価値法則、人口法則、利潤率均等化の法則)を理解する
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回 ガイダンス:資本主義の発達と経済学(経済学の射程)
準備学習:テキストの1,2を読んで経済学は何を明らかにしようとする学問か自分なりに考えておいてください
第2回 資本主義社会の「資本」とはなにか(資本の物象性) 準備学習:資本が中心の社会とはどのような社会か。あるいは「資本」とはどういう概念か。自分なりに考えておいてください
第3回 資本について考える1(商品とは何か)
準備学習:テキスト3を読んで商品とはどのような概念か自分なりに考えておいてください
第4回 資本について考える2(貨幣のなぞを解く)
準備学習:テキストの4を読んで貨幣の概念がどのように導かれるか自分なりに考えておいてください
第5回 資本について考える3(貨幣の働き)
準備学習:テキストの5を読んで貨幣がどのような機能を持っているか自分なりに考えておいてください
第6回 資本について考える4(資本のかたち)
準備学習:テキストの6を読んで資本の三つの形式についての特徴について把握しておいてください
第7回 学習成果の確認(中間試験)
第8回 資本主義社会とは1(労働・生産の本来の意味)
準備学習:テキストの7を読んで労働の本来の意味と剰余労働の概念について把握しておいてください
第9回 資本主義社会とは2(資本家と労働者との関係)
準備学習:テキストの8を読んで価値の実体と価値の形態との関係について自分なりに考えておいてください
第10回 資本主義社会とは3(お金儲けの仕組み)
準備学習:テキストの8、10を読んでお金儲け(剰余価値の生産)の二つの仕方について把握しておいてください
第11回 働くことについて考える(労働力の価値と労働賃金との関係)
準備学習:テキストの11を読んで労働賃金とは何かを自分なりに探ってみてください
第12回 資本主義社会と人口の不思議な関係(資本の蓄積と人口法則)
準備学習:テキストの13を読んで資本主義特有の人口法則とはどのようなものか自分なりに考えておいてください 第13回 資本主義経済における社会の再生産(再生産表式からみる価値法則)
準備学習:テキストの14を読んで再生産表式でなにがわかるか自分なりに考えておいてください
第14回 利潤をめぐる市場競争(生産価格による利潤率の均等化)
準備学習:テキストの15を読んで利潤率均等化のメカニズムについて自分なりに考えておいてください
第15回 学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験、中間試験の結果が60点以上の者に単位を付与する。配分は期末試験=70点、中間試験=30点とする。その他にも状況に応じて小レポートの提出等を加点要素とする場合がある。
中間、期末試験は主に論述問題について解答してもらう。
- <教科書>
- 伊藤誠『資本主義経済の経済理論』岩波書店、1989年。
- <参考書>
- 講義中に適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の教室または講師控室
- <学生へのメッセージ>
- 学問の出発点は疑問に思うことです。分からないことはそのまま放置せず、自分なりの解答が出せるまで考えてみましょう。そのための協力は惜しみません。共に考えましょう。
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