2014年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

建築情報処理II(Information Processing for Architecture II)[5C13]

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2単位
村上 正浩 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/02/13

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
地理情報システム(GIS)を用いた空間分析手法を学び、都市解析にGISを応用できる知識を身につける。

<受講にあたっての前提条件>
・建築情報処理1を受講し、GISの基本機能が理解できていること。
・情報処理Bを受講しておくことが望ましい。

<具体的な到達目標>
・地理情報のデータ構造・投影法・座標系を理解し、GISを用いて空間分析を行うことができる。
・都市解析にGISを応用できる。
・プログラム言語を使ってGISをカスタマイズできる。

<授業計画及び準備学習>
1 ガイダンス
演習の進め方とレポート課題の内容・評価基準について説明する。
準備学習:建築情報処理1で学んだGISの基礎について復習しておく。

2 データ構造
投影法と座標系、データ構造を理解する。
準備学習:地図の投影法と座標系を理解しておく。

3 GISの基礎(1)
地図の表示、属性の追加、主題図の作成の機能を理解する。
準備学習:建築情報処理1の演習テキスト(GIS)を復習しておく。

4 GISの基礎(2)
GISによる空間検索の機能を理解する。
準備学習:建築情報処理1の演習テキスト(GIS)を復習しておく。

5 GISの基礎(3)
GISによる空間解析の機能を理解する。
準備学習:建築情報処理1の演習テキスト(GIS)を復習しておく。

6 大規模地震後の帰宅経路の安全性の検証(1)
空間検索機能およびアドレスマッチングを用いて、自宅から工学院大学新宿・八王子校舎までの最短経路を作成する。
準備学習:GISの基本機能、空間検索機能を復習しておく。

7 大規模地震後の帰宅経路の安全性の検証(2)
地震被害想定等のハザード情報と最短経路の重ね合わせ図を作成する。そして、空間解析機能を用いて、経路上の火災被害、建物被害、液状化被害等の情報を取得し、経路の安全性を判断する。
準備学習:GISの空間解析機能を復習しておく。

8 都内の高齢者福祉施設の安全性の検証(1)
空間検索機能およびアドレスマッチングを用いて、都内の高齢者福祉施設の分布図を作成し、区市町村単位で施設情報を集計する。
準備学習:GISの基本機能、空間検索機能を復習しておく。

9 都内の高齢者福祉施設の安全性の検証(2)
地震被害想定と高齢者福祉施設の分布の重ね合わせ図を作成する。そして、空間解析機能を用いて、震度階や火災被害、建物被害、液状化被害等の情報を施設ごとに取得し、施設の安全性を考察する。
準備学習:GISの空間解析機能を復習しておく。

10 新宿区の土地利用現況に関する統計処理
主に空間検索と空間解析の機能を用いて、町丁目・500mメッシュごとに、土地利用現況に関する統計処理を行う。さらに、新宿区の地理的重心・人口重心を求める。
準備学習:7回から9回までの演習を復習しておく。

11 東京都の土地利用現況に関する統計処理
主に空間検索と空間解析の機能を用いて、区市町村・1kmメッシュごとに、土地利用現況に関する統計処理を行う。さらに、東京都の地理的重心・人口重心を求める。
準備学習:7回から9回までの演習を復習しておく。

12 GISのカスタマイズ(1)
Visual Basicを用いて、GISをカスタマイズする方法を学ぶ。
準備学習:情報処理Bで学んだVisual Basicを復習しておく。

13 GISのカスタマイズ(2)
GISをカスタマイズし、空間検索・空間解析・統計処理等を自動化する。なお演習には、台風情報を用いる。
準備学習:GISのカスタマイズ方法を復習しておく。

14 GISのカスタマイズ(3)
GISをカスタマイズし、空間検索・空間解析・統計処理等を自動化する。なお演習には、新宿区の土地利用現況に関する情報を用いる。
準備学習:GISのカスタマイズ方法を復習しておく。

15 学習成果の確認(レポート課題作成)
レポート課題を作成し、提出する。
準備学習:前回までの総復習を行い、レポート課題を作成する。

<成績評価方法及び水準>
4つのレポート課題を25点満点で評価し、合計60点以上を合格とする。
レポート課題(1)GISの基本機能
レポート課題(2)大規模地震後の帰宅経路の安全性の検証
レポート課題(3)都内の高齢者福祉施設の安全性の検証
レポート課題(4)GISのカスタマイズ

<教科書>
指定教科書はなし。授業時に適宜配布する。

<参考書>
「SIS入門 − 基礎から学ぶGIS」、鍋島美奈子・榊愛、(株)古今書院
「基礎からわかるGIS 」、古田 均・田中 成典・吉川 真・北川 悦司、森北出版株式会社

<オフィスアワー>
月曜日〜金曜日 18:00〜19:00 ただし事前に予定を確認のこと。
E-mail:murakami@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
・3DデザインセンターのPC台数の関係上、受講者数の制限を設けます。受講者は25名とします。
・第1回目のガイダンスにて受講者数の確認を行いますので、必ず出席してください。欠席した場合には履修を認めませんので、注意してください。
・受講者が25名を超える場合には3年次前期までの評定値をもとに受講者を決定しますので、受講できないこともあります。


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